キヤノン(御手洗冨士夫社長)とNEC(金杉明信社長)は8月25日、キヤノンがNEC子会社のNECマシナリー(高崎勲社長)の株式を公開買い付けにより取得するとともに、NECの完全子会社であるアネルバ(今村有季社長)の全株式を取得すると発表した。

 キヤノンは来年度から第3次5か年計画をスタートさせる予定で、今年度はそのための「準備の年」(御手洗社長)と位置づけ、「コスト削減や開発スピードの向上などの生産革新をより一層図るため」(御手洗社長)と説明している。

 NECマシナリーは、半導体製造装置の後工程とFA装置などの開発・製造会社。大阪証券取引所第2部に上場している。NECが全株式の39.64%を持ち、関西日本電気が14.25%を保有。両社で424万株、全体の53.89%を取得している。公開買い付け期間は8月26日から10月12日。買付価格は1株につき1212円。

 一方、アネルバは、半導体製造装置と電子部品製造装置の開発・製造販売会社で、NECの全額出資会社。昨年度(2005年3月期)の連結売上高は525億円。アネルバの開発・生産技術は主にSED(表面電界ディスプレイ)パネルテレビの開発・製造力向上のために活用していくという。

 キヤノンの御手洗社長は、買収する2社について「当面は現状の事業を維持しながらキヤノンとの相乗効果を追究していく」と述べている。キヤノンがコスト削減やSEDテレビ開発力の強化を目的に買収先を探しており、今春からNECとの交渉が始まっていた。