Panda Software、8月はウイルスの危険月、警戒するよう呼びかけ

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2005/08/12 13:42



 スペインのウイルス対策ソフト開発ベンダーのPanda Softwareは、8月は夏季休業などでビジネス活動が停滞する一方、ウイルスによる被害は増えるため、企業は従来通りこれらの脅威に注意を払い、セキュリティポリシーを徹底させ、システムを最新にアップデートすることが重要と警告した。

 同社によると、危険度の高いウイルスは8月に発生することが多いという。これまでも、ITシステムに深刻なダメージを引き起こす可能性のある悪質コードに対する数多くの警告が発せられてきた。

 たとえば、2001年8月には、電子メール経由で感染するワーム「Sircam」が出現。ユーザーの個人情報を盗んだり、ハードディスクの空き容量を消費したり、ディスク上の情報を削除するなど、多大なダメージを与えた。

 2003年8月にも、「Mimail」や「Blaster」、「Sobig.F」など、多くのウイルスが出現。とくに「Blaster」ワームは、もっとも多くの損害をもたらした。

 新しいところでは、04年夏、多くのセキュリティ企業が警告を発した「Bagle.AH」「Mydoom.N」「Bagle.AM」が出現。また、64bitプラットフォーム対象の初めてのウイルスも出現した。すでに今夏も、「Windows Vista Beta」に搭載される新しいコマンドシェルを対象とした初めての試作ウイルスが、確認されている。