アップルコンピュータは8月6日、国内で4店舗目、東京都内で2店舗目となる直営店「アップルストア渋谷」をオープンした。午前9時から30分間、報道関係者向けの内覧会が開催された後、一般オープンは午前10時。同社は4日、国内最大規模の音楽配信サービス「iTunes Music Store(iTMS)」を開始したばかり。テレビやインターネットで大々的に取り上げられ、ファンのみならず、大いに注目を集めていた。

 当日は開店記念として、(1)先着1500人に特製Tシャツの無料プレゼント、(2)先着でPowerBook G4やiPodなどが当たるスクラッチカードの配布(3000枚)――を行うと発表されていたこともあり、オープン前から2000人以上が行列。公園通りの西武百貨店モビータ館向かいに位置する同店だが、開店を待つ列の最後尾は渋谷区神宮前にまで達していた。


●Tシャツ欲しさに一般参加、到着は7時半でも長蛇の列

 BCNからは記者1名が内覧会を取材。筆者は一般参加にまわることにした。狙いはオープンプレゼントのTシャツだ。午前7時半過ぎ、会場に到着した時点で、すでに600人以上が列をなしていた。その後、人の数はどんどん増えつづけた。当たり前といえば当たり前だが、iPodやiPod shuffleを聴きながらやってくる人や、待ち時間にそれらを聴いて楽しんでいるユーザーが圧倒的に多い。競合他社の製品を使っているツワモノも中にはいたようだが……。

●列に並ぶ1500人によく冷えた500mlペットボトルの差し入れ!

 開店までまもなくという時刻になると、日の当たる場所はかなりの暑さ。熱中症の心配をしたのか、9時50分頃になってアップルから500mlペットボトルの「差し入れ」もあった。さすがのアップルも、事前に準備していたわけではなかったようだ。“アップルジュース”ではなく緑茶飲料を近所でかき集めてきたらしい。iTMS同様、日本人をよく理解したうえでの太っ腹なサービスだった。飲料は1500人分くらい用意したという。ゴミの回収も同社の係員が行っていた。

●ついにオープン! しかし狭めの店内に人溢れ、入るまでにもう1時間半!

 10時のオープンまでは、誰もが座って思い思いに時間を潰していたが、開店とともに一斉に起立。少し待てばすぐに店に入れると期待して、列の進みを気にし始めた。しかし、一向に動く気配はない。進んでもノロノロと亀の進み。結局、店内に足を踏み入れた時は11時30分を過ぎていた。

 渋谷店は1階と2階の2フロア構成。入った瞬間、人数の割に待たされたわけが判明した。銀座店に比べて狭いのだ。しかも開店直後とあって、発売されたばかりのMighty MouseやiPodを試して遊んでいる人が多く、みんななかなか帰らない。

 店のコンセプト上、仕方ないとはいえ、炎天下、外で待っている人たちが気の毒になった。とりあえず先着プレゼントのTシャツは難なくゲット。ちなみに、ラストの1500枚目に滑り込んだのは12時40分過ぎに入店した人だった(店の前で待っていると迷惑なのでその瞬間に立ち合うことはできなかったが、残りわずかのTシャツの箱で確認)。さらに、同時に配られたスクラッチカード、削ってみるとなんとオリジナルTシャツが当選。これでTシャツが2枚に。「Tシャツをもらう」というのが目的だったので、喜びも2倍となった(ホントは大当たりのPower bookが欲しかったけどね)。

 さすがにオープン日のような嵐は過ぎ去ったと思われるが、アップル製品の購入を目的に出かけるなら、しばらくの間は避けたほうが無難のようだ。いっそ銀座店に出向くかMac関連に強い家電量販店などの方がよいかもしれない。


●次のオープンはどのエリア?

 アップルによると、8月6日の賑わいは夜まで続いたという。オープン初日であり、都内はもちろん、JR東日本が運行する「湘南新宿ライン」を使えば、神奈川、群馬、栃木など関東の多くの駅から乗り換えなしで行くことができる「渋谷」の好立地を考えれば、人が集まらないわけはないが、改めて人気を高さをうかがえるオープンとなった。今後、年内にも仙台と福岡に出店するとのことで、この熱が日本全国に飛び火する日も近いだろう。(WebBCNランキング編集部 F.S.)


抽選で当たったCollectible T-shirts(左)と先着1500人に配布された開店記念Tシャツ(右)