NEC、温度の履歴で生鮮品などの鮮度管理、温度センサー付ICタグ使って

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2005/08/02 17:52



 NECは、流通や加工プロセスにおける生鮮食料品などの温度変化の履歴を「温度センサー付RFIDタグ」に記録することで、製品の鮮度・品質をきめ細かく管理できるソリューション「温度管理トレーサビリティスターターキット」を発売した。税別価格は238万円。3年間で300セットの販売を見込んでいる。

 同社のRFID管理用ミドルウェア「RFID Manager Lite」と、温度管理アプリケーションソフトウェアを搭載したノートパソコン1台、温度センサー付RFIDタグ100個、RFIDリーダライタ1台のキットの構成。RFID管理用ミドルウェア、温度管理アプリケーションソフトウェアの環境設定作業を同社があらかじめ実施して提供するため、一般的なRFIDシステム構築時と比較し、開発期間を最大で約65%削減することができる。

 また、システム導入後に「温度センサー付RFIDタグ」やリーダライタ、パソコンなどを容易に追加することができるため、小規模での試験的な導入から大規模システムにおける本格的な導入まで、拡張性の高いシステム構成を実現できる。

 なお、ミドルウェア「RFID Manager Lite」は、EPC(電子製品コード)ネットワークの国際標準「EPCglobal」に速やかに対応する予定で、将来的な他システムとの連携も含め、柔軟性の高いシステムを構築することができる。