レッツ・コーポレーション(本社・名古屋市、後藤益巳社長)は、ハイビジョンに対応した立体映像のノンリニア編集ソフト「StereoEdit HD」を7月27日に発売する。価格は21万円。映像制作系の大学や専門学校、プロダクション、放送事業者、医療機関などを対象に、初年度1000ライセンスの販売を目指す。

 同社と早稲田大学大学院国際情報通信研究科の河合隆史助教授が共同で開発したもので、NICT(独立行政法人情報通信研究機構)の平成15年度、平成16年度先進技術型研究開発の成果物でもある。

 「StereoEdit HD」の主な特徴は、(1)各種立体映像フォーマットの入出力に対応(フォーマット変換も可能)、(2)視差調整機能で立体感の調整が可能、(3)視差測定機能にて立体感評価が可能、(4)平行撮影ポイント設定で平行法撮影の立体感の修正が可能、(5)プレビュー機能にて書き出し前に立体感のプレビューチェックが可能――など。

 これまで立体映像を撮影・編集するためには、右眼用、左眼用の2台のカメラを使って撮影し、4台以上の映像編集装置を使って作業をする必要があった。このため、立体映像コンテンツはこうした機材を揃えられる大手プロダクションなど、限られたところでしか制作することができなかった。今回開発したシステムでは、「StereoEdit HD」をインストールした1台のPCだけで作業を行えるようになるため、トータルコストも100分の1程度に減少。立体映像の間口が大きく広がる。

 現在、立体映像のコンテンツは非常に少ないのが現状。この状況について河合助教授は「クリエイターが作りづらいから」と説明。「立体映像がつくりやすい環境の整備が必要」とした。さらに「こうした研究を進めるのは次世代のクリエイターの育成に役立つ。立体映像に特化したソフトはあまりなく、また今回の事業は産学連携の1つのモデルケースとなるだろう」と話している。