シャープ(町田勝彦社長)は7月14日、左右に異なる情報やコンテンツを同時に表示する“1台2役”の「デュアルビュー液晶」と、覗き込みを防止する「ベールビュー液晶」の2ディスプレイの量産を7月から開始すると発表した。


 シャープ(町田勝彦社長)は7月14日、左右に異なる情報やコンテンツを同時に表示する“1台2役”の「デュアルビュー液晶」と、覗き込みを防止する「ベールビュー液晶」の2ディスプレイの量産を7月から開始すると発表した。

 同社では、新技術を搭載した製品の市場投入が今年夏から秋にかけて出てくるとみており、複数メーカーとの商談を進めている段階という。液晶事業統轄の片山幹雄・常務取締役は、「今回の技術で液晶の新しい用途を提案していく」と意欲を燃やしており、「初年度に100億円程度の売上高を目指す」と自信をみせた。

 両ディスプレイとも、液晶画面の情報やコンテンツが浮き出て見える技術を搭載した「3D液晶」を応用したもの。英国にあるシャープヨーロッパ研究所がベーシック技術を開発した。デュアルビュー液晶は、ディスプレイの視野角を制御する「視差バリア」を設けることで左右の光を分離し、1つの画面で異なる情報やコンテンツを表示することが可能。同社では、液晶テレビやカーナビゲーション、業務用モニタ、広告用ディスプレイなどに活用できるとし、なかでも、「カーナビに関してはデュアルビュー液晶にとって変わるのではないか」(片山常務)とみている。

 ベールビュー液晶は、左右への光を遮断する「スイッチ液晶」という技術で広視野角と狭視野角に切り替えることを可能とした。同社は、ノートパソコンをはじめ、携帯電話やPDA(携帯情報端末)などのモバイル端末、金融機関のATM端末で利用されることを想定する。

 価格は具体的に明らかにしなかったものの、「デュアルビュー液晶は通常の液晶よりも1?2倍、ベールビュー液晶は1倍強」(同)としている。