<strong><7月第2週(05年7月4日-10日)集計速報></strong><br />
 個人でも手の届く初めての民生用ハイビジョンデジタルカメラとして発売前から注目を集めていたソニーの“デジタルハイビジョンハンディカム”。「BCNランキング」7月第2週(05年7月4日-10日)の集計データは、7月7日発売直後の最初の週次集計となるが、ここでいきなりランキング2位を獲得。注目の高さがそのまま売上につながった形だ。

<7月第2週(05年7月4日-10日)集計速報>

 個人でも手の届く初めての民生用ハイビジョンデジタルカメラとして発売前から注目を集めていたソニーの“デジタルハイビジョンハンディカム”。「BCNランキング」7月第2週(05年7月4日-10日)の集計データは、7月7日発売直後の最初の週次集計となるが、ここでいきなりランキング2位を獲得。注目の高さがそのまま売上につながった形だ。そこで、デジタルビデオカメラの売れ筋ベスト20モデルを紹介しながら、話題の“ハイビジョンカメラ”の魅力の構造も分析してみたい。

●ソニーの新旧モデルが1位・2位を独占、カラーはシルバーが人気

 「BCNランキング」7月第2週(05年7月4日-10日)の集計では、ソニーの新旧モデルが1位と2位を独占。さらに上位10位以内には計5機種がランクインするなどメーカーシェアトップの“強さ”を見せつけた。

 ベスト10のうち、1位の「DCR-DVD403(S)」と7位の「DCR-DVD403(H)」は同モデルのカラーバリエーションで機能・性能は同じ。同じく2位の「HDR-HC1(S)」と6位の「HDR-HC1(B)」も色違いモデルで、どちらも「シルバー」(S)カラーのモデルが上位につけている。

●DVD式の手軽さで人気の「DCR-DVD403」、変わらぬ強さで1位をキープ

 ランキングトップの「DCR-DVD403」は、記録メディアに8cmDVD(DVD-R、DVD-RW、DVD+RW)を採用したのが最大の特徴。DVD式はテープの巻き戻や早送りといった操作が不要で、撮影時にテープのような「重ね撮り」の心配がない。そのため撮りたい時すぐに撮影できる。さらに331万画素の大型CCDを搭載し、ビデオはもちろん静止画もキレイだ。

 3月発売モデルだが、7月に入っても変わらぬ売れ行きを示しており、カラーバリエーションを合算すると約2割のシェアになる。とくにシルバーの「DCR-DVD403(S)」は、3月第2週(3月7日?13日)から約4か月に渡ってランキング1位をキープ。どっしりとした安定感のある人気モデルだ。

●“ハイビジョンカメラ”の常識を覆した普及価格の「HDR-HC1」

 一方、「HDR-HC1」は、HDV規格を採用し、手軽に1080i方式の高精細ハイビジョン映像を記録できる“次世代ハイビジョン対応”が特徴だ。

 発売は7月7日の七夕。それからわずか数日の集計データでシリーズ合計16.8%のシェアを占めた。発売直後であるため、予約分や指名買いが多いということを差し引いて考えても、スタートダッシュとしては上々。発売前からの積極的なテレビCMや雑誌・交通広告も後押ししたようだ。事実上初めての普及価格のハイビジョンカメラだけに、今後のランキングは注目だ。

 この「HDV規格」で記録したハイビジョン映像は、ハイビジョン対応テレビはもちろん、ハイビジョンに対応していないテレビでも従来のSD(スタンダードディフィニション)画質に変換して再生できるので、再生に困ることはない。従来のDV規格での記録・再生にも対応するので、互換性も保たれている。

 ソニーは昨年10月、民生用としては世界初のハイビジョンデジタルカメラ「HDR-FX1」を発売した。今回2位の「HDR-HC1」はその第2弾で、さらなる低価格化とコンパクト化を図った。「家庭の一般ユーザーを視野に入れ、重量を約1/3、体積を約1/4と小型化。手軽に使える大きさにおさめ、発売当初40万前後だったHDR-FX1に比べ、半分以下のお手頃価格にまとめた」(ソニー広報)

 ハイビジョン画質で大切な思い出を保存したいなら、事実上選択肢はこれしかない。また現在ハイビジョンテレビのユーザーなら、カメラもハイビジョンにしておきたいところ。しかしハイスペックな分、当然、他の売れ筋モデルより値が張るので、事前にお財布との相談を忘れないように! とはいえ、実勢価格は16万円から17万円程度だ。


●HDD内蔵モデルも登場、デジタルビデオカメラに新しい流れ

 このほか上位20位には、松下が4位と5位で2機種、キヤノンが4機種、ビクターが5機種、DVD式の日立が2機種、それぞれランクインしている。このなかではビクターの動きは注目だ。記録媒体に着脱可能超小型HDDを採用した「GZ-MC500」(20位)に続き、HDDを本体に内蔵してメディアの交換を不要にした世界初の“ハードディスクムービー”「GZ-MG」シリーズを発表するなど、これまでにない利用スタイルを積極的に提案しており、今後の販売動向が気にかかる。


 このところ上位陣の顔ぶれがほぼ固定化して、やや刺激に欠けていたデジタルビデオカメラ市場。しかし、突然現れた「HDR-HC1」の好調が続くようなら状況は一変、ソニー以外の各メーカーも“ハイビジョン化”を急ぐことになるだろう。地上デジタル放送が本格的に普及すれば、ハイビジョンが主流になることはほぼ間違いない。デジタルビデオカメラにその波が押し寄せるのはいつなのか? いずれにせよ、時代をいちはやく先取りした「HDR-FX1」が、市場に大きなインパクトを与えたことは確かなようだ。


*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など18社・2100を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで125品目を対象としています。