4月から6月にかけて各社が相次いで発売したノートパソコン夏モデル。ボーナス商戦たけなわの今が一番の買い得シーズンだ。新製品の発表やレビューを横目で見ながら買い時をうかがっていたのなら「お買い得感」がたっぷりこの時期は逃したくない。直近の売れ筋ベスト20を見ながら、今完熟の買い得マシンを探してみよう。

 <7月第2週(05年7月4日-10日)集計速報>

 4月から6月にかけて各社が相次いで発売したノートパソコン夏モデル。ボーナス商戦たけなわの今が一番の買い得シーズンだ。新製品の発表やレビューを横目で見ながら買い時をうかがっていたのなら「お買い得感」がたっぷりこの時期は逃したくない。直近の売れ筋ベスト20を見ながら、今完熟の買い得マシンを探してみよう。

●15万円前後の入門機が人気、なかでもNEC「LaVie L」が一歩リード

 「BCNランキング」7月第2週(05年7月4日-10日)の集計では、1位がNEC「LL750/CD」、2位が東芝「PATX550LS」、3位が富士通「FMVNB50L」、4位が東芝「PAAX550LS」、5位がソニー「VGN-FS21B」だ。いずれも、実売価格が12万円から15万円程度で、低価格帯の入門機が上位を占めた。スペックも似通っており、液晶サイズは15インチ、HDDは60GB?100GB、メモリは256MBまたは512MB、TVチューナーはなし、MS Officeをバンドル、といったベーシックな構成だ。

ノートパソコン上位10位の表


「LL750/CD」の写真 もっともよく売れているのは、NEC「LL750/CD」。4月の発売以降、すでに12週連続で1位を獲得、シェアも約9.0%と他を寄せつけない。ファミリー向けベーシックノート「LaVie L」シリーズ・ベーシックタイプの上位モデルで、Celeron Mプロセッサ350(1.30GHz)、80GB HDD、512MBメモリ、無線LAN機能(IEEE802.11b/g)、DVDスーパーマルチドライブを搭載するなど、価格の割に高スペックでお買い得感たっぷりな点が人気の秘密のようだ。シルバー主体のデザインも無難ながら品格がある。また、「LaVie L」シリーズは1位の「LL750/CD」のほか3モデルが上位10位以内にランクインしており、ブランド力の強さがうかがえる。

●東芝の「PATX550LS」が2位に上昇、6月発売モデルも好調に推移

「PATX550LS」の写真 NECと同じく、東芝も4モデルが上位20位以内に入った。うち3機種は5月・6月発売の最新しいモデル。とくに無線LAN、高輝度液晶を備えた「dynabook TX」シリーズの「PATX550LS」は前々週、前週の3位から2位へと上昇。トップを狙うポジションにランクアップしてきた。1位のNEC「LL750/CD」は搭載するHDDが80GBであるのに比べて、100GBと大容量。CPUも若干クロック数が大きいCeleron Mプロセッサ 360(1.40GHz)を採用している。ただ、その他のスペックはほぼ同じなので、この手のノートPCの購入を検討している人は、悩ましいところだろう。最後の決め手はデザインと価格か?

 6月に発売された「dynabook AX」シリーズの「PAAX550LS」も、前週の5位から4位に上昇するなど、好調に推移している。「AX」シリーズは「TX」シリーズより価格が手頃で、その割に基本性能はしっかりしているのが特徴だ。

●11位以下は、用途別の売れ筋がちらほら、Macの「iBook」も

 ランキング11位から20位までを見てみると、松下の「Let's note LIGHT W4(CF-W4GW9AXR)」のようなピュアモバイル系のマシンや、テレビチューナーを搭載し“テレパソ”化できるAVノート、スペックより値段重視の低価格モデル――など、個別のニーズにマッチした個性派モデルがランクイン、バラエティに富んでくる。

ノートパソコン上位11位から20位の表


「iBook G4」の写真 19位には、アップルの「iBook G4-1200(M9623J/A)」が、04年発売のモデルとして唯一ランクインした。最新のWindowsノートに比べ、画面サイズは12.1インチとやや小ぶり。スペック的にやや見劣りするものの、価格はアップルストアで11万円台。最新のMac OSを体験できることを考えれば、Windowsからのスイッチや買い足しには十分魅力的だ。

 ちなみに、CD-RW/DVDコンポドライブ搭載モデルは、上位20位中、この「iBook G4-1200」と、NEC「LL350/CD」(6位)、シャープの「PC-CS50J」(12位)、「PC-CS30J」(20位)の4機種のみ。その他のすべてのモデルは、DVDマルチドライブ(DVD-RAM・-R/RW・+R/RW対応)を搭載し、内蔵ドライブで簡単にDVDが焼ける。これは、ほんの2年ほど前、24、5万を超える上位モデルのスペックと同等かそれ以上。ますます進む高機能化、低価格化には目を見張るばかりだ。

●ノートパソコンで何がしたい? それが決まれば機種選びはカンタン

 Webサーフィンと電子メールが中心なら、機種選びはあまり悩むことはない。安くてかっこいいものを自由に選べばそれでいい。ランキング上位のNEC「LL750/CD」や東芝の2位・4位の機種などはどうだろう。直販メーカーやショップ限定の低価格モデルも視野に入ってくる。

 しかし、モバイルで使うために軽さやバッテリー駆動時間の長さを求めたり、パソコンをDVDレコーダー代わりに使いたいなど、目的がはっきりしているのなら、それに見合ったスペックのマシンを選びたい。この場合必ずしも売れているモデルはいいとは限らない。まずはノートパソコンで何がしたいか、機能やスペックについて優先順位をつけてみよう。そうすれば、あなただけの「完熟買い得マシン」が決まるだろう。


*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など18社・2100を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで125品目を対象としています。