米マイクロソフト(スティーブ・バルマーCEO)は米国時間7月8日、米国ミネソタ州ミネアポリスでパートナー企業向けの年次イベント「マイクロソフト・ワールドワイド・パートナー・カンファレンス(WPC)2005」を開幕した。97年の第1回から数えて今年で9回目。システムインテグレータ(SI)やISV(独立系ソフトウェアベンダー)、リセラーなど世界各国から約6200人のパートナー企業が集結。日本からは、85人のパートナーが参加した。

 開催初日に行われた「ビジョン・キーノート」では、アリソン・L・ワトソン・ワールドワイドパートナーセールス&マーケティンググループ担当バイスプレジデントが登場。昨年から掲げている「Velocity(速度)」というテーマを今年も引き続き踏襲し、「速度のあるビジネスを行わなければならない」(ワトソン・バイスプレジデント)ことを示した。

 ビジネス拡大を加速するため、ソフトウェアの革新を追求していくことはもちろん、「パートナーにとって有益であることが重要」と述べたうえで、「顧客企業が何を望んでいるかを考えていく」と、顧客ニーズに合ったパートナープログラムが結果的にパートナーにメリットをもたらすことをアピール。「マイクロソフト・パートナー・プログラム」では、各パートナー企業の得意分野を理解、認定ゴールドパートナーについてはコンピテンシー(得意分野登録)を持つという制度を採用している。マイクロソフトとしても、「プログラムに参加したパートナーに最善の支援を行っていく」(アリソン・バイスプレジデント)ことで、パートナーが各顧客企業に適した“ソリューション”を提供できる環境をさらに整えていく。

 また、マイクロソフトビジネスソリューションズ(MBS)ビジネスグループ(BG)のエグゼクティブであるダーグ・バーガム・シニアバイスプレジデントは、「当社は以前、プロダクトアプローチだったが、現在はビジネスソリューションでアプローチしている」と訴えており、同社が力を入れ始めているCRM(顧客情報管理)ソフトで、「パートナーのビジネスがさらに拡大していく」ことに期待を寄せた。

 キーノートでは新製品も発表。次世代プラットフォームの「ロングホーン」は、今年夏にβ版のパート1、06年にβ版のパート2を提供、06年秋に本格的な出荷を計画している。ビジネス用アプリケーション統合ソフトの「マイクロソフト・オフィス」シリーズでは、“オフィス・システム”との観点で開発を進めており、「マイクロソフト・オフィス“12”」として06年後半に発売する予定。こうしたパートナー施策や新製品の発売は米国をはじめ、日本や世界各国で順次リリースしていく。

 同カンファレンスは、ミネアポリス市内にある「ミネアポリスコンベンションセンター」で7月10日まで開催される。2日目の9日にパートナーの功績に対して表彰する「マイクロソフト・パートナー・プログラム・アワード」を行うほか、最終日となる10日にスティーブ・バルマーCEOがキーノートスピーチを行う。