BCN総研調査、ボーナスで購入予定の1位はDVD・HDDレコーダー、僅差でPC

特集

2005/07/10 23:58

 BCN(奥田喜久男社長)の市場調査部門であるBCN総研は、Web上で「2005年夏のボーナスの使い道に関するアンケート調査」を行った。その結果、全体としてボーナスの受給状況は前年夏に引き続き、改善する見通しにあるが、家電やパソコンなど電化製品の購入を予定する割合は減少傾向にあった。

 BCN(奥田喜久男社長)の市場調査部門であるBCN総研は、Web上で「2005年夏のボーナスの使い道に関するアンケート調査」を行った。その結果、全体としてボーナスの受給状況は前年夏に引き続き、改善する見通しにあるが、家電やパソコンなど電化製品の購入を予定する割合は減少傾向にあった。購入予定の電化製品としては、「DVD・HDDレコーダー」が1位。次いで「デスクトップPC」が僅差で2位となった。「ノートPC」も3位につけており、今夏は久しぶりに「PC本体に注目が集まっている」ようだ。需要増も見込まれる。

●ボーナスが「増える」と期待する人は増加、しかし消費は慎重

 夏のボーナスの受給予定者は66.6%で、受給見込み額としては「50?100万円未満」の層が最も多くなっている(図1)。
図1

 ボーナスの受給見込み額の前年夏の調査との比較では、『減る』(「とても減る」+「減る」)とする割合が9.3ポイント減少し、逆に『増える』(「とても増える」+「増える」)とする割合が2.6ポイント増加した(図2)。
図2

 ボーナスをレジャー・生活費(ローン・貯蓄以外)に使う費用の前年夏との比較では、『減る』とする割合が減少する一方、『増える』とする割合も減少し、依然、消費に慎重な傾向がうかがえる(図3)。
図3


●電化製品を「購入予定」とする割合は昨年夏から減少、26.0%にとどまる

 夏のボーナスでの電化製品の購入意向については、「購入予定がある」とする割合は26.0%で、前年夏から3.0ポイント減少した(図4)。
図4

 ボーナスを、将来の生活や不測の事態に対する備えとして貯蓄に振り向けるウエイトが増加する一方、電化製品へ振り向ける割合は減少しているのが現状のようだ。

●最も欲しい電化製品では「デスクトップPC」がトップに踊り出る

 電化製品の「購入予定がある」とした回答者に購入予定の製品を尋ねたところ、「DVD・HDDレコーダー」が20.5%とトップで、次いで「デスクトップPC」(19.9%)が僅差で2位となった。「ノートPC」も17.3%と、前年夏より減少しているものの相変わらず人気が高い(図5)。図5

 また、購入予定のある電化製品のうち、最も欲しいものとしては、「デスクトップPC」(14.7%)が「DVD・HDDレコーダー」(13.1%)を抜きトップとなった(図6)。
図6

 購入予定のある製品について、なぜ欲しいかと尋ねたところ、デスクトップPC、ノートPCでは「使用中の製品が古くなった/壊れたから」がともに5割以上を占めた。一方、DVD・HDDレコーダーでは、「価格が購入しやすくなったから」が56.1%を占めており、急速な価格下落が購入意欲を刺激しているとみられる。

 昨夏はアテネ五輪や猛暑など特殊要因もあり、デジタル家電やエアコンなどに需要が流れた。しかし今夏は、買い替え・買い増しなどで、PC本体の需要増が期待できるようだ。

 調査は6月17日?21日の間、全国の男女を対象にWeb上で実施。有効回答数は1836件。