日本気象協会、「洪水の危険度」をリアルタイムで提供開始

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2005/07/08 15:10

 日本気象協会(JWA、松尾道彦会長)は、総合気象情報サービス「MICOS-V」で、全国を対象とした洪水リスクポテンシャル指数「IFRiP(イフリップ)」のリアルタイム提供を7月8日から開始した。<br />


 日本気象協会(JWA、松尾道彦会長)は、総合気象情報サービス「MICOS-V」で、全国を対象とした洪水リスクポテンシャル指数「IFRiP(イフリップ)」のリアルタイム提供を7月8日から開始した。

 「IFRiP」とは、河道の任意地点において上流域に降った観測雨量を洪水到達時間内で積分し、あらかじめ同様の手法で計算された過去のデータベースと比較し、洪水の危険度を洪水危険度をわかりやすく表現したもの。相次ぐ集中豪雨による洪水災害を軽減するための支援資料として独自に開発した(特許出願中)。

 全国を対象とした1kmメッシュ情報で、洪水リスクが高まっている地域を瞬時に把握できるほか、任意のメッシュにおける洪水リスクの時間変化を表示することも可能。刻々と変わる気象条件に対応するために、気象レーダーデータなどのリアルタイムデータを利用し、30分毎に最新の情報を提供する。

 JWAでは、総合気象情報サービスとして多くの実績をもつ「MICOS-V」に、今回、「IFRiP」を加えたことで、県、市町村などの防災担当者を自助・共助・公助の側面から支援し、災害軽減に威力を発揮できると期待している。