シャープ(町田勝彦社長)は6月3日、液晶テレビ「アクオス」で65V型の「LC?65GE1」を市場に投入すると発表した。販売開始は、国内で8月1日で、世界が2005年中。価格が168万円、1か月の出荷台数を300台と見込む。世界最大画面の液晶テレビを武器に、PDP(プラズマディスプレイパネル)を含めた薄型テレビ市場での主導権を確固たるものにしていく考えだ。

 電子情報技術産業協会(JEITA)によれば、国内液晶テレビの出荷台数は04年度に前年度の2倍近くにあたる279万5000台となった。液晶テレビの需要は今後もますます増えることが予想されており、シャープでは05年度に前年度比54%増の430万台と試算。ワールドワイドでは、05年度に1500万台とみている。こうしたなか、同社は04年度に国内で170万台と40%弱のシェア、世界で230万台とシェア15%程度のシェアを狙う。

 国内PDP市場も伸びており、04年度が前年度1.4倍近くの34万4000台(JEITA調べ)となった。シャープは、05年度にPDP市場が44万台(前年度比28%増)とみている。最近は、松下電器産業などPDP陣営が大画面化でのPDP優位性を打ち出したり、夏商戦向け新製品を発売するなど攻勢が激しいため、シャープが独り勝ちという構図が崩れつつある。しかし、シャープは65V型に加え、22V型から45V型まで新しいシリーズとして「Gシリーズ」7機種も発売する。奥田隆司・取締役AVシステム事業本部長は、「今回のラインアップにより、(PDP陣営と)十分に戦える」とアピールした。

 しかも、「今年度中には、50V型も市場に投入する計画している」ことを明らかにし、「できれば30V型クラスでフルスペックハイビジョンを採用していきたい」意向も示した。薄型テレビ市場は当面、テレビメーカーが激しい戦いを繰り広げることになりそうだ。