セントレードM.E.という、おそらく、ほとんどの人にとって馴染みの薄いメーカーのDVDプレーヤー「ADS-200S」(04年10月発売)が、「BCNランキング」の「DVDプレーヤー機種別ランキング」で10%を超える高いシェアで独走を続けている。

●【DVDプレーヤー】セントレードM.E.「ADS-200S」が首位を独走

 セントレードM.E.という、おそらく、ほとんどの人にとって馴染みの薄いメーカーのDVDプレーヤー「ADS-200S」(04年10月発売)が、「BCNランキング」の「DVDプレーヤー機種別ランキング」で10%を超える高いシェアで独走を続けている。昨年の年末商戦で首位を獲得したあと、いったん順位を下げたが、2月最終週(2月28日?3月6日)に再び1位に浮上。その後、12週連続で1位をキープし、最新データを集計した5月3週(5月16日?5月22日)でも、2位のパイオニア、3位の東芝を引き離し首位に立っている。

 ▼5月16日?5月22日
  DVDプレーヤー 上位3機種 販売台数シェア推移


       ■1位 セントレードM.E.「ADS-200S」
       ■2位 パイオニア「DV-484」
       ■3位 東芝「SD-270J」


●DVDの主役はレコーダー、プレーヤーは脇役にまわり、低価格化

 「新・3種の神器」の一つと呼ばれるDVDレコーダーに比べると、影の薄いイメージのDVDプレーヤーだが、実際の売れ行きはどうなのだろうか? JEITA(電子情報技術産業協会)が発表した「05年4月国内出荷実績」によると、4月の出荷台数は、DVD-ビデオ録再機(HDD・DVDレコーダー)は28万1000台、再生専用DVD-ビデオ(DVDプレーヤー、VHS一体型含む)は17万5000台。その差は約10万台と大きく開いている。1月から4月までの累計出荷数台数でも、録再機の前年比148.3%に比べ、再生機は97.7%とマイナス成長。このような状況で競争が激化、価格が大幅に下がった。

 「BCNランキング」5月3週(5月16日?5月22日)1位を獲得したセントレードM.E.「ADS-200S」は、4500円前後と価格が手頃でコンパクトなきょう体が特徴。本体寸法は幅17.8cm×高さ4.8cm×奥行24cmと、横に細長い一般的なDVDプレーヤー/レコーダーよりはるかに小さい。店頭やチラシでぱっと目を引く「スペースを取らないので2台目・3台目に最適」というコピーにもうなずける。とりあえずDVDソフトが見られるだけでいいというニーズにもぴったりだ。デザインにも個性があり、機能もなかなか充実している。

●国内メーカーは高付加価値で勝負

 2位のパイオニア「DV-484」は5月上旬に発売されたばかりの新モデル。シェア推移を見ると、店頭に登場した直後から順調に売れている。プログレッシブ対応で高画質な再生が可能。また、通常の2本のスピーカーでも臨場感ある音場を作りだせる「バーチャルサラウンド」機能を搭載し、地上・BSデジタル放送の「一回だけ録画可能」な番組を録画したDVD-RWの再生に対応するなど、高スペックが魅力だ。「ADS-200S」は搭載していないD1/D2端子を装備している点でも、拡張性・将来性に勝っているといえる。

 3位の東芝「SD-270J」も、プログレッシブ再生に対応し、D1/D2映像出力端子を搭載。DVDの高品質な映像信号を、そのままダイレクトにテレビに出力できる。デジタルカメラの画像の再生に便利な「JPEGビューワー」や、3段階のズームに対応する「可変ズーム再生」などで、使い勝手も向上。このように、2位・3位の「DV-484」「SD-270J」では、DVDプレーヤーならではの画質の良さや付加価値の強化に重点が置かれている。

 「ADS-200S」に代表されるような低価格帯プレーヤーと、パイオニア「DV-484」や東芝「SD-270J」など、国内メーカー各社のプログレッシブ対応DVDプレーヤーのエントリー向けモデルとの価格差は4000円から5000円程度。この差を大きいと見るか、小さいとみるかは判断に迷うところだ。

●DVDソフトを楽しむなら、格安DVDプレーヤーで十分

 セルビデオはもはやDVDが主流。レンタルビデオでも、新作はDVDしか置かない、あるいはDVDの方を多く用意するような店も増えてきた。ディスクだから薄型でコンパクト。その上、面倒な早送り・巻き戻しも必要ない。こうした手軽さを味わうともうビデオテープには戻れない。さらに高画質で高音質、字幕・吹き替えの同時収録などが可能など、メリットも多い。DVDの再生環境は、家庭に必須なものになってきている。

 また、今DVDレコーダーを持っていても、HDDからDVDデータを焼く時間など、自由に再生できない時間も意外にあるもの。そんな時にはサブプレーヤーもほしくなる。いずれにせよ、低価格DVDプレーヤーが1台あって損はないだろう。

 さて、セントレードM.E.「ADS-200S」の独走はいつまで続くか。トータルバランスの良さから、2位・パイオニア「DV-484」、3位・東芝「SD-270J」がさらに売り上げを伸ばしてくることも十分考えられる。価格やランキング順位を参考にしつつ、ぜひ、自分の目でベストな1台を見つけてほしい。→ランキング詳細(5月16日?5月22日)

◆セントレードM.E.「ADS-200S」の主な特徴
●幅17.8cm×高さ4.8cm×奥行24cmの超小型サイズ
●DVD-VIDEOのほか、DVD-R/-RW/+RW/+Rディスクの再生に対応
●ドルビーデジタル/DTSデジタル出力対応
●高画質なプログレッシブ映像の再生に対応
●充実の再生・サーチ機能を搭載