コレガ、アセロスのセキュリティ簡単設定技術を採用、無線ルータなどを発売

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2005/05/23 11:21



 コレガ(加藤彰社長)は、無線LANソリューション向けに、米国Atherosのセキュリティ簡単設定技術「JumpStart for Wireless」の採用を開始する。また、5月の電波法改正に準拠した国際標準IEEE802.11a対応製品で、切替モデルの高機能無線ブロードバンドルータ「CG-WLBARAGL」(1万4280円)、および同時接続モデル「CG-WLBARAG2」(1万7640円)、無線LANアダプタ「CG-WLCB54AG2」(6615円)を発売する。

 「JumpStart(ジャンプスタート) for Wireless」は、米国Atheros Communications, Inc.が開発・提供するセキュリティ簡単設定技術。同技術を利用することで簡単に高セキュリティに守られた無線LAN環境を設定できるようになる。ウィザードにしたがい初回時にパスワードを入力すると高セキュリティを設定でき、新たに無線クライアントを設定しているルータやアクセスポイントに接続する場合でも、ウィザードに従って再度入力するだけで簡単設定できるのが特徴。

 この「ジャンプスタート」は、同社がアセロス・コミュニケーションズとの戦略的協業に基づいた世界で初めて量販店向けに出荷される技術で、今後は、ジャンプスタートを搭載した無線LAN製品を積極的に全製品に採用していく予定。また、ジャンプスタート搭載モデルの発売を記念し、6月1日より2か月間、クイズに答えて10万円商品券が当たる「かんたん・あんしんジャンプスタート発売記念キャンペーン」を実施する。

 この「JumpStart for Wireless」に対応した無線ブロードバンドルータは5月下旬に発売予定。「CG-WLBARAGL」は4ポートのスイッチングHUBを搭載し、IEEE802.11aとIEEE802.11g/bの無線環境の切替が可能。「CG-WLBARAG2」は、IEEE802.11a/g/bの全規格に対応し、同時接続ができる。

 ともに無線セキュリティは「WEP」「WPA」に対応し、強固なセキュリティの「WPA2」にも対応した。無線通信におけるセキュリティの脆弱性に対し大幅な改善を図り、一般家庭だけでなく、企業における無線LAN利用にも耐えられる性能を備えている。通信環境でも飛距離延長技術「eXtended Range(XR)」、高速無線LAN通信「Super A/G」の2つの技術を搭載することで、通信環境を向上させた。

 なお、無線LANアダプタとのセットモデルをそれぞれ発売する。このほか、すでにコレガIEEE802.11a(従来IEEE802.11a)製品を利用しているユーザーには、国際標準IEEE802.11aに対応できるアップグレード用のファームウェアを提供する予定。