三菱電機(野間口 有社長)は5月10日、色票集「マンセル カラー カスケード」で規定された色の96%を表示できる広域6原色LEDバックライト液晶ディスプレイモニターの試作機を開発したと発表した。今後の製品化に向け仕様の確立、表示性能の向上と用途開拓を進めて行く方針。

 印刷・写真業界では出版物のデザインやレイアウトをパソコン上で行うDTPが進んでいるが、モニタ上での色再現性が不足しているため、編集したデジタル画像が意図した色に再現されるかどうか、その都度試し刷りして確認することが通例だった。作業の負荷や出力紙を削減し、効率的なDTPを進めるには画像の確認をモニタ上で行えることが必要で、より広い色再現域を表示できるモニタが求められている。

 今回、従来試作機の3色に新たに3色を加えた6色のLEDを採用したことで、モニター上で表現できなかったシアン、マゼンタを出せるようになった。

 まずは印刷・写真業界などの業務用に製品化を目指すとしているが、「長い目で見れば液晶テレビにも使える可能性がある」(杉浦博明・先端技術総合研究所映像入出力技術部長)という。