ワコム(本社・埼玉県、山田正彦社長)は、世界で始めて電子ペン技術をカートリッジ化した「スーパースリムペン」を発表した。 量産出荷は05年5月から。発表後1年間で500万個の販売を目指す。

 「スーパースリムペン」は、直径3.5mm、重さ1gにカートリッジ化された超小型電子ペン。小型ペンセンサーコントローラ「W8002」と組み合わせて使う。カートリッジ化したことによって、これまで時間のかかっていた電子ペンを使ったディバイスの開発時間を大幅に削減できるようになった。次世代多機能携帯電話やPDAを製造するメーカーのほか、一般筆記具メーカー、ゲーム分野などにもコンポーネントとして供給していく狙い。

 主な特徴は、(1)ペンの外装デザインの自由度を確保する超小型サイズ、(2)単体で電子ペンとしての機能を備えた超小型カートリッジ型、(3)従来型の筆記具を基に簡単に電子ペンを設計可能、(4)独自の電磁誘導方式(ワコム・ぺナブルテクノロジー)で作動し、耐久性、信頼性を備えている、(5)タッチパネル方式などの他のペン入力方式に比べて、高い読取分解能と読取精度を確保、(6)大手EMSメーカーとのアライアンスにより、最新の製造プロセスを採用、大幅なローコスト化を実現――など。

 例えば、電子ペンを設計をする段階では、ボールペンユニット、シャープペンシルユニットなどとともに芯を切り替えて使用するタイプのペンにカートリッジとして装着することで、タブレットPCや次世代携帯電話で電子ペンとして使用できる「多機能ペン」を製品化することができる。