日本ヒューレット・パッカード(日本HP、樋口泰行社長)は、情報漏えい対策や管理機能などを強化したネットワーク端末「HP t5710 Thin Client(t5710)」を4月7日から販売開始した。価格は6万900円。企業全体のPC環境やコールセンター、受発注処理など、単独のアプリケーションを集中的に使用する部署のITシステム向けに拡販を目指す。


 「t5710」は、クライアントPC本体にHDDや冷却ファンなどの駆動部品を一切搭載せず、きょう体の小型化、省電力化、低騒音によって快適なオフィス環境を実現するネットワーク端末。OSには「Microsoft Windows XP Embedded」を採用し、管理者だけが書き換え可能なFlash ROMに格納して提供する。このOSは、企業で標準的に使用されている「Windows XP Professional」との高い親和性をもち、通常のクライアントPCと違和感なく利用できる。

 また、Citrix社の「MetaFrame」やマイクロソフトの「Windows Terminal Server」などと組み合わせ、「サーバーベースドコンピューティング」環境の端末として利用することで情報の持ち出しを防ぎ、高度なセキュリティ確保と優れた管理性を実現する。

 「サーバベースドコンピューティング」では、アプリケーションプログラムやデータをサーバーに集約し、演算処理やデータの格納もすべてサーバー側で行う。端末の「t5710」からは、ICAやRDPといったプロトコルによってサーバー上のアプリケーションを利用する仕組み。また、管理が容易で、障害のほとんどは、IT部門を管理しているサーバーのメンテナンスによって復旧きるため、業務停止時間の短縮と管理者の負担を軽減し、セキュリティを強化しながら業務の効率化を図ることができる。

 このほかの特徴は、(1)データへのアクセス/ダウンロード/プリントの制限の一括管理が可能なため、情報の持ち出しを制限し機密情報の流出を防止、(2)業務に必要なソフトウェアやセキュリティパッチなどの一括設定・管理が可能、(3)勝手な周辺機器接続などを制限してウィルス感染を防止―─など。