黒やシルバーが主流だったPCスピーカー市場がにぎやかだ。PCのパワーアップのために購入したり、大迫力を求めるゲームファンが中心だった頃から比べると、最近では携帯オーディオと組み合わせたり、部屋のインテリアとして購入するユーザーが増えてきた。スピーカーの最新売れ筋モデルを、2月の「BCNランキング」でみてみよう。

 黒やシルバーが主流だったPCスピーカー市場がにぎやかだ。PCのパワーアップのために購入したり、大迫力を求めるゲームファンが中心だった頃から比べると、最近では携帯オーディオと組み合わせたり、部屋のインテリアとして購入するユーザーが増えてきた。スピーカーの最新売れ筋モデルを、2月の「BCNランキング」でみてみよう。

 販売台数シェアの1位はエレコムの「MS-70SV」(表1)。シルバーカラー、普及価格帯の製品で、これまでのパソコンスピーカーの流れを汲むオーソドックスなタイプといえる。「昔からシルバーと黒は定番」(エレコム)だそうで、3位、4位、7位あたりの製品も、定番のPCスピーカーといえそうだ。デスクトップやノートパソコンを購入して、「ちょっと音を出したいな」といった時に、手頃な定番のPCスピーカーが選ばれている。


 こうした手頃な価格帯の製品が多いなかで、2位のプリンストン「iPod/iPod mini専用 2.1chマルチメディアスピーカー」は、注目に値する。トップ15にランキング入りしたPCスピーカーのほとんどが5000円未満のなか、実勢価格1万円弱と、その高価格帯で存在感を見せた。

 ビックカメラ有楽町店・Macintoshコーナー担当の中沢桂太さんによれば、「iPod/iPod mini専用スピーカーとしては、実勢価格で唯一1万円を切った値ごろ感と、アタッチメントの付け替えでiPod/iPod miniの双方に対応できることや、ダイレクトに音をとるため音質劣化が少ないことが評価されている」と、販売好調の理由を説明する。iPodを始めとした携帯オーディオユーザーも、PCスピーカーにとって無視できない購入者ボリュームになりつつあるようだ。

 “ホワイト”カラーのPCスピーカーもだいぶ浸透してきている。販売台数シェアトップ15をみると、4機種がランクインしていた。「iPod」とあわせやすい色だから?、と思いきや、「最近は、もっとカジュアルに、部屋のインテリアとの組み合わせで考えているユーザーも多い」(中沢さん)という。さらに、「ノートパソコンなどで、ホワイト基調のモデルが増えていることもその理由」と話す。パソコンの利用者も、女性からファミリーまで幅広く広がっていることから、ゲームユーザーにとどまらず、PCスピーカーがよりカジュアルに、ファッショナブルに使われつつあるようだ。

 また、5位、8位、13位にはエレコムの木目調のスピーカーもランクインしている。PCスピーカーとしては異色のカラーリングだが、「木のスピーカーとして、1年位前から部屋にマッチするような4色を発売している。iPodとの相性もいい」(エレコム)という。

 従来色であるシルバー、黒に加え、柔らかな色合いであるホワイトや癒し効果のある木目調が登場したことで、PCスピーカーは徐々にパソコンや携帯オーディオ、さらにはインテリアデザインと調和しはじめている。

 一方で、これまでは高級オーディオ用のスピーカーが主力だった大手ブランドもPCスピーカーに意欲的。販売金額シェアのトップ15(表2)をみると、BOSE、Harman Multimedia、オンキヨーが顔を出している。


 1位のBOSE「COMPANION3」は、パソコンだけでなく、iPodや携帯電話との接続も意識した製品で、携帯オーディオ売り場で目にした人も多いことだろう。Harman Multimedia、オンキヨーの製品は、アップルストアが推奨する「iPod Speakers」製品にもなっている。

 今後、音楽ダウンロードサービスや各社の携帯オーディオ製品の人気がさらに高まってくれば、高級オーディオメーカーが、より本格的な製品を投入してくる可能性もある。

 華やかなカラーラインアップが増えたPCスピーカー。春に向け、手軽な音楽環境パワーアップから始めてみるのも面白い。