ソニー、初めてフルHD対応した70V型プロジェクションテレビを発売

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2005/02/09 19:29



 ソニーマーケティングは、プロジェクションテレビ(固定画素方式)として初のフルHD対応を実現した70V型の“QUALIA 006”SXRDプロジェクションテレビ「KDS-70Q006」を3月15日に発売する。

 独自開発の高解像度ディスプレイデバイス「SXRD」(Silicon X-tal Reflective Display)を搭載。フルHD1920×1080(約200万画素)の固定画素間スペース0.35μmで、メッシュ感のないフィルムのようになめらかな映像を実現している。また、2μm以下の液晶セル厚と垂直配向液晶技術で、3000:1以上という高いデバイスコントラストとともに、5msec以下の高速応答を実現。国内民生用テレビでは最大サイズとなる70V型で、高コントラストで暗いシーンを忠実に再現し、映画フィルムに迫る高画質映像を楽しめる。

 ソニー独自の新アルゴリズムを適用した「HD高密度デジタルマッピング処理」によって、標準(SD)信号だけでなく、ハイビジョン(HD)信号を精細感の高い映像信号につくり換える高画質回路「ベガエンジンHD」を搭載。デジタルハイビジョン放送の細かな質感や奥行き感まで、リアルに高画質で再現する。

 「SXRD」の高い光利用効率と独自開発の光学ブロックで、純度の高い赤色を再現するほか、絞り(オプティカルアイリス)機構によって視聴環境に合わせた最適な黒を再現する「シネマブラック・プロ」モードを搭載。また、デジタル・テクスチャー・エンハンサー(DTE)機能で、自然なコントラスト、色合いを実現する。さらに、Hレンチキュラースクリーンに加え、新たにVレンチキュラースクリーンを採用。上下視野角を大幅に改善し、画面の隅々まで均等な明るさと色合いを実現した。

 サウンド面では、薄型大画面テレビとしては最大の100W大出力2.1chフルデジタルアンプと、大容量スピーカーボックスを組み合わせた3ウェイ7スピーカーシステムを採用。音の迫力、臨場感に富む大容量大出力の高音質サウンドシステム「S-Masterサウンドエンジン」を搭載した。デジタル放送の立体音場を本体内蔵のスピーカーだけで再現する「TruSurround DIGITAL 5.1CH」機能も搭載する。

 「PSX」などに搭載しているCPU「エモーションエンジン」と描画プロセッサ「グラフィックス・シンセサイザ」を採用し、高速で快適な操作性をもつGUI「“XMB”(クロスメディアバー)」を搭載したのも特徴。多様化するコンテンツへのアクセスや、デジタルテレビならではのさまざまな高機能を快適に楽しめる。また、豊富な端子群に接続された外部機器のカテゴリーを選択・登録して“XMB”上に表示可能なビデオラベル機能を搭載する。付属の「折りたたみリモコン」は、折りたたんだ状態ではテレビ専用のリモコンとして、開いた状態ではテレビを含め最大6種類(他社製含む)DVD/VTR、DVDレコーダーなどの操作を行う多機能リモコンになる。

 このほかの特徴は、(1)地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ放送のフルダブルチューナー機能、(2)4種類の放送サービスに対応した電子番組表(EPG)搭載、(3)「HDMI」や「USB」をはじめとする豊富な“つながる”入力インターフェイス搭載、(4)スタイリッシュで高級感溢れるデザイン、(5)省エネ、材料などの環境配慮設計――など。

 価格は168万円。別売アクセサリーとして、専用フロアスタンド「SU-SX10」(21万円)、交換用ランプユニット「XL-5000」(3万1500円)、ロングディスプレイケーブル「VMC-X10」(5万2500円)がある。