オリンパスイメージング、7.1メガピクセルの高級デジカメを発売

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2005/02/09 10:41



 オリンパスイメージング(小宮 弘社長)は、7.1メガピクセルCCDと広角27mm?110mmの光学4倍ズームレンズを搭載した高級コンパクトデジタルカメラ「CAMEDIA C-7070 Wide Zoom」を3月中旬に発売する。価格はオープンで、実勢価格は8万円前後の見込み。

 高級コンパクトデジタルカメラ「CAMEDIA C-5060 Wide Zoom」と同等のボディサイズという高機動性と超高画質を両立し、各種機能を強化した上級者向けのモデル。広角27mm?110mm(35mmカメラ換算)で、Wide端F2.8の明るさの高解像度光学4倍ズームレンズを搭載。低屈折率、低分散特性に優れたED(特殊低分散ガラス)レンズ1枚と非球面レンズ2枚を含む7群8枚のレンズ構成で、色収差を最適に補正し、広角側でのディストーションを抑えるとともに、すべての焦点距離でシャープな結像性能を実現した。

 レンズにはマルチコートを施し、ゴーストの発生を最小限に抑えている。デジタルズームとの併用でシームレスで合計20倍ズームの撮影も可能。また、レンズ駆動を高速化しながらズーム時の静音化を実現。

 撮像素子には7.1メガピクセル(カメラ部有効画素数)CCDを採用。精細な解像表現が求められる被写体を、細部にわたり高精細に表現する。また、独自の画像処理エンジン「TruePic TURBO」を搭載し、解像度を高めながらノイズを軽減。処理速度も向上して記録/再生時間を短縮した。

 同社のコンパクトタイプ・デジタルカメラで初めて「動体予測AF機能」を搭載。前後に移動する被写体に対し、外部AFセンサーで被写体の移動距離を検出することで、シャッターを切るタイミングに被写体が移動している場所を予測し、オートフォーカスする。また、「AFターゲット選択機能」は、液晶モニタに縦方向11点、横方向13点の合計143か所の測距点から、フォーカスを合わせるポイントを自由に選択できる。選択範囲はフレーミングエリアの縦約75%・横約87.5%と広範囲。

 撮影時と再生時の両方で、被写体と露出の関係を視覚的に表現するダイレクトヒストグラム(輝度成分グラフ)を液晶モニタ上に表示。撮影時には、露出オーバー(白とび)部分を赤、露出アンダー(黒つぶれ)部分を青で表示でき、撮影者の露出意図を確実に再現できる。

 縦方向可動式マルチアングルの液晶モニタを採用。横位置での撮影時でも、レンズの位置と液晶モニタの光軸のずれが少なく、意図通りの撮影ができる。モニタのアングルは自由に変更可能。また、屋外の強い光の下でも画面がよく見える「サンシャインLCD(半透過型TFTカラー液晶モニタ)」の採用で、光の強い屋外でも画像がくっきりと見える。

 プログラムオート、シャッター優先モード、絞り優先モード、マニュアル露出モードに加え、7種類のシーンプログラムモード(ポートレート、スポーツ、記念撮影、風景、夜景、水中ワイド、水中マクロ)を搭載(水中撮影には別売専用防水プロテクタが必要)。マイモード機能で4種類の撮影条件を登録しておけば、すぐに撮影できる。

 このほかの特徴は、(1)被写体まで3cmまでの至近距離で撮影ができるスーパーマクロ機能搭載、(2)各種コンバージョンレンズや外部フラッシュ、防水プロテクタなど多数の別売アクセサリを用意、(3)クラス最速レベルのAF合焦速度(約0.3秒)を実現、(4)衝撃に強いマグネシウム合金ボディを採用し、新しいグリップ形状でホールディング性を向上、(5)xD-ピクチャーカード、コンパクトフラッシュまたはマイクロドライブの2つの記録メディア用スロットを装備、(5)画質モード、撮影モード、絞り、シャッター速度、ISO感度などを液晶モニタ上でも大きくカラーで表示可能、(6)本発光のみフラッシュ発光するスレーブモード搭載、(7)RAWデータ記録に対応、(8)カメラとプリンタをダイレクトにつないで画像プリントができるPictBridge規格に対応――など。