電子情報技術産業協会(JEITA、安藤国威会長)が1月26日に発表した04年度(05年3月期)第3四半期の出荷実績は、台数が284万台(前年同期比13%増)、金額が4149億円(同13%増)と台数、金額ともに前年同期を上回った。

 片山徹・JEITAパーソナルコンピュータ事業委員会委員長(NEC執行役員常務)は、「コンシューマ市場では、デスクトップでテレビチューナー搭載が主流となり、AV(音響・映像)機能モデルはノートでも増えつつある。これにより、パソコンでテレビを視聴することが当たり前となり、高まる映像ニーズに対応できた。法人市場では、2000年問題のリプレース需要や個人情報保護法によるIT投資の高まりが出荷増に貢献した」と述べたうえで、「市場回復の兆しが見えた」と強調した。

 個人向けと法人向けの出荷実績については具体的に統計していないものの、出荷台数全体のうち個人向けが4割弱、法人向けが6割強としている。片山委員長は、「法人が市場の拡大をけん引した。個人市場も若干の増加になった」と、法人と個人ともに堅調に伸びていることを挙げた。

 JEITAでは、個人市場でAV機能ニーズがさらに高まり、企業ではセキュリティを強化したパソコンの需要が伸びるとみていることから、04年度通期の出荷台数見通しを1140万台から1200万台に上方修正した。

 なお、04年暦年については台数が1145万1000台(前年比8%増)、金額が1兆6569億円(同3%増)となった。台数は2年連続の成長、金額については4年ぶりにプラスに転じた。05年暦年の出荷台数見通しに関しては、「前年比7?8%増になる」(片山委員長)としている。