PCA、業務用パッケージ「PCA減価償却V.3」減損会計対応版を発売

ニュース

2004/10/28 05:14



 ピーシーエー(PCA、大炊良晴社長)は、業務用パッケージソフト「PCA減価償却V.3」減損会計対応版を11月4日に発売する。同時に「特別バージョンアップキャンペーン」を実施し、初年度5000本の販売を目指す。

 「PCA減価償却V.3」は、中堅・中小規模ユーザー向けの減価償却パッケージソフト。今回発売する「減損会計対応版」では、05年4月1日以後開始事業年度から本格的に実施される「減損会計」に対応した。

 主な特徴としては、個人事業主および法人を対象にした税務申告業務を始め、資本的支出/リース資産/一括償却資産/資産の除却・売却/資産の異動履歴/資産の部門配賦/資産の分割など、複雑な固定資産管理にも対応。

 また、(1)資産登録には耐用年数辞書や操作ガイドが表示され、初めてでも安心して導入可能、(2)複数の部門で使用される資産の償却費を配賦率で簡単に配分することが可能、(3)月次決算に必要な月次償却の自動計算が可能、(4)新たに「一括償却資産登録」を追加し、一括償却資産を普通資産とは別に管理可能、(5)各データ・マスターのコード桁数の変更可能、(6)中間申告における償却率を「改定償却率」、「中間事業年度における償却率」から選択可能―─など、多数の機能強化を図った。

 さらに、法人税申告書作成ソフト「PCA法人税」の別表十六(一)、(二)、(五)、(六)および所得税申告書作成ソフト「PCA所得税」に申告データをエクスポートできるとともに、財務会計ソフトの「PCA会計7」、「経理じまん7」に減価償却仕訳データをエクスポートし、勘定科目マスターをインポートすることが可能。社会福祉法人の減価償却費計算にも対応しており、費用だけでなく資産の簿価も計算できるほか、仕訳データを「PCA社会福祉法人会計」に転送することもできる。

 このほかの特徴は、(1)「PCA法人税16年度版」の改良にともない法人税別表の外書入力に対応、(2)台帳・一覧、資産登録リストの出力機能の強化によって柔軟な出力設定が可能―─など。

 スタンドアロン製品からブロードバンド対応ネットワーク製品まで、ニーズに合わせて選択できるよう、多彩なラインアップを用意しており、価格は、スタンドアロン版が15万円、EasyNetwork版が25万円、SQL 2クライアント版が25万円、SQL 5クライアント版が68万円など。

 今後同社では、「PCA減価償却V.3」を始め、「PCA法人税」、「PCA所得税」の税務関係ソフトを拡充することで、「PCA会計」ソフトの販売への相乗効果を図りたい考えで、中堅・中小企業のほか、とくに会計事務所市場でのシェア拡大に向け、PR活動と販売活動を強化する方針。