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シェアNo.1の「ロジクールG」がDFMのスポンサーを12年続けるワケ、プロに選ばれる開発の裏側

インタビュー

2025/06/24 13:00

 ゲーミングデバイスの中でも、キーボードやヘッドセット、マウスなどの分野で高い人気を誇るロジクール。家電量販店やネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」によると、これら三つのゲーミングデバイスでシェアNo.1(2025年1月~5月)を獲得している。競技シーンでも活躍しており、プロ・アマ問わず多くの支持を集める。

この人気の背景には何があるのか。競技シーンへの積極的な投資の理由とあわせて、ロジクール マーケティング本部 ゲーミング&タブレット 執行役員の室井崇裕氏、ゲーミングカテゴリー マーケティングコミュニケーションマネージャーの鈴木恵典氏、ゲーミングカテゴリー マーケティングスペシャリストのバルカツザック氏に話を聞いた(以下、敬称略)。



鈴木氏、室井氏、ザック氏の写真

プロに選ばれるロジクールG

── ロジクールGはゲーミングマウス、キーボード、ヘッドセットにおいて、日本でNo.1のシェアを獲得しています。ユーザーにはどのような点を評価されているとお考えですか。

室井 「あの機能がある」「この点が優れている」といったピンポイントで評価されているわけではなく、総合的な性能がバランスよく高いことを評価していただいていると考えています。サポートセンターが日本にある点も、お客様の安心につながっているようです。

また、ゲーミングデバイス業界は技術の進化スピードが速く、新しい技術が次々と登場します。実際のところ、ある程度品質を妥協すれば、より早く製品に搭載することも可能です。しかし当社には、たとえ少し時間がかかったとしても、品質にこだわり「ロジクールGのブランドとして誇れるクオリティ」で製品を出すというポリシーがあります。そのこだわりに共感していただいている方々が、当社の製品を選んでくださっています。
 

室井氏の写真


── 競技シーンでもロジクールG製品をよく見かける印象があります。

室井 ロジクールGの中でも、チャンピオンを目指すためのギアとしてデザインした「PROシリーズ」ですね。“勝てるギア”として多くのプロ選手やストリーマーの方に選んでいただいています。

ザック 「PROシリーズ」は、実際に世界中で活躍するプロ選手のニーズを取り入れながら作り上げているので、そこが一番大きな要因だと思います。

室井 ニーズを満たしているからこそ、皆さん自然と「すごくいい」とほかの方におすすめしてくださり、ほかのプロ選手やファンの方の購入を後押ししているようです。

そういった流れが追い風となり、当社が独自で実施したブランドイメージ調査でも、“最も好きなブランド”や“安心・信頼”といった項目で高い評価をいただきました。
 

バルカツザック氏の写真

DFMスポンサー12年目突入、eスポーツ市場とともに成長を

── ほかにもeスポーツシーンでは、ロジクールGが「DetonatioN FocusMe」(DFM)とスポンサー契約を更新し、12年目を迎えたことが話題になりましたね。

室井 私たちがチームを応援するのは、短期的にブランディング強化や売り上げ向上を期待しての活動ではありません。スポンサー活動を通じて、日本のeスポーツ市場とともにブランドも成長していきたいと考えているからです。

だからこそ、まだ産業としては若いeスポーツ業界の中で11年間、DFMさんのスポンサーを続けています。12年目を迎える今、「製品を提供するだけの企業」ではなく、「選手やファンとともにeスポーツ文化の成長に貢献するブランド」でありたいと考えています。

── 長年の関係というと、岸大河さんもブランドアンバサダーを続けて長い印象です。

鈴木 ブランドアンバサダーに就任していただいてから11年目に突入しています。就任当初からさまざまな施策を一緒に行ってきました。過去にはロジクールGの製品担当者と座談会を実施したこともあります。

今でもロジクールGから新製品が発売されると、ご自身のXやTwitchで紹介してくださっています。

── DFMや岸大河さんのような長期の活動だけでなく、九州の「QT DIG∞」との契約継続や、「NORTHEPTION」とのスポンサー契約など、新たな応援先の開拓も続けています。

鈴木 QT DIG∞さんのような地域密着型のチームや、NORTHEPTIONさんのように次世代を担う若い才能がある選手や配信者を抱えるチームを支援することで、全国におけるeスポーツの裾野を広げ、多様な層にeスポーツの魅力を届けたいという思いがあります。現在はストリーミング活動を主軸とするRush Gamingさんも幅広い層から支持を得ているので、一緒に裾野を広げていきたいです。
 

鈴木氏の写真

eスポーツチームと作り上げるブランド

── 直近では、eスポーツチームとどのような取り組みを行っていますか。

鈴木 DFMさんとSNS上で共同キャンペーンを展開しています。さまざまなチームが試合の際に「#(チーム名)WIN」といったハッシュタグをつけて応援されていますよね。同じようにファンの方々が応援しやすいよう、お互いに候補を出し合い、「#FocusonG」(フォーカス オン ジー)というハッシュタグをDFMさんと共に生み出しました。

ご覧の通り、DetonatioN FocusMeさんの「Focus」とロジクールGの「G」を組み合わせており、DFMさんとロジクールGが一緒にさまざまなことに取り組んでいくという意味を込めています。今後、新製品の発表時や選手の方に製品を紹介していただく際などに「#FocusonG」をつけて投稿することで、盛り上げていきたいです。
 

DFMとロジクールGの
共同キャンペーン告知画像


── スポンサー契約を発表した際に、チームと一緒にさまざまなコンテンツを作っていくとの予告もありました。

鈴木 新製品をプロ選手に使っていただき、良かった点や気付いた点などをプロならではの視点から、本人の言葉で語っていただく映像などを一緒に作っていきたいと考えています。

実施した企画としては、DFMさんと制作したロジクールのキーボードを使ったシルエットクイズ動画があります。今後も引き続きQT DIG∞さんやNORTHEPTIONさん、Rush Gamingさんとも、日本のeスポーツシーンを盛り上げられるような動画コンテンツを作っていきたいと考えています。

── ほかにも、DFMが製品開発に関わるという発表もありましたね。

ザック 先日、DFMの選手の方と製品開発側とのミーティングを設けました。未発表の製品を触っていただき、より良い製品にするためにはどのような改良が必要か、現在進めている方向性に対してプロ選手目線で率直にどう感じるか、といった意見をいただきました。こうした機会を今後もどんどん設けていきたいと思います。
 

DFM Meiy選手と
ロジクールG開発陣の写真
 
DFM ぶゅりる選手と
ロジクールG開発陣の写真
 
DFM Meiy選手と
ロジクールG開発陣の写真

── プロが開発に関わっている「PROシリーズ」の中でもおすすめの製品はありますか。

ザック 現在は、ゲーミングマウス「PRO X SUPERLIGHT 2 DEX」や、ゲーミングヘッドセット「PRO X 2 LIGHTSPEED」、ゲーミングキーボード「PRO X TKL RAPID」などがあります。VALORANTの世界王者を決める国際大会「VALORANT Champions Tour(VCT)」でも活躍しているギアで、さまざまなプロ選手に愛用していただいています。
 

ロジクールG「PROシリーズ」の写真


── 最後に、今後のeスポーツ市場への取り組みに関する展望を教えてください。

室井 私たちロジクールGは今後も、「選ばれるギアブランド」として品質にこだわった製品を世に送り出しながら、選手の挑戦に寄り添い、ファンの熱量と共鳴しながら“勝利のためのeスポーツギア”を体現できるブランドであり続けたいと考えています。