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ゲームの裏と未来を体験! 「CEDEC2024」来場者インタビュー&レポート

暮らし

2024/09/05 11:00

 8月10日(土)から12日(月)にかけて、パシフィコ横浜 ノースでゲーム開発者向け技術交流会「CEDEC 2024(Computer Entertainment Developers Conference)」が開催されました。国内外から集まったゲーム開発者たちが、最新技術や知見を共有しながら、活発に意見を交わしました。

 今回は、CEDEC 2024に参加した来場者がイベントを通して得たインスピレーションや、印象に残ったセッションについて生の声をお届けします。

(取材・文/小川 翔太・松永 華佳)

 

来場者にインタビュー

 イベントに来場していた学生3組にインタビューしました。
 

ゲーム制作と3DCGの最前線を学ぶために来場

 


──本日の目的を教えてください。


Aさん 3DCGやゲーム制作に取り組んでいるため、専門的な知識を学びたくて来ました。最新技術の情報はネットでは得にくいので、プロから直接学べるという点や、イベントを通してゲーム業界の情報収集や業界の関係者の方との交流を期待しています。


Bさん Aさんと同じく、ゲーム制作の知識を得るために来場しました。これからの学びの道筋をつかむことが主な目的です。


──本日のイベントの感想を教えてください。


Aさん 今日の講演はどれも非常に専門的で、勉強になることが多かったです。特に印象に残ったのは、「デザイナーとエンジニアの相互学習とUI開発フローの効率化について」や、「照明反映予測システムとゲームと3DCGライブでのグラフィックスシステムの違い」についてのセッションです。


 自分がネットで調べて実装した内容が間違っていなかったことを確認できた上に、より深い知識を得られた点がとても良かったです。


Bさん 特に印象に残ったのは、「ゲームプログラマのための数学の歩き方 - スペクトルグラフ理論編」という講演です。


 内容はプログラミングというよりは画像処理に関するものでしたが、大学で勉強している数学がどのように応用されるかを知ることができました。授業で学んだことが実際に役立つ場面を確認できて、とても勉強になりました。
 

ゲーム業界の未来を体感

 


──本日の目的を教えてください。


Cさん 将来、ゲーム業界で働きたいと思っており、今日はさまざまな展示や講演を見にきました。


 ゲーム業界はコンフィデンシャルな部分が多いのですが、イベントを通して普段はなかなか表に出ない技術や情報を見ることができて良かったです。


──本日のイベントの感想を教えてください。


Cさん まだ学生なので、普段は大規模な会社で使われている技術やソフトウェアに触れる機会が少ないですが、今日のイベントで最新技術やその背景を学ぶことができました。趣味でやっていたゲーム制作を仕事にするための道筋が見え、今後の学びの指針になりました。


 今日見たものの中で特に印象に残ったのは、「『学園アイドルマスター』における適応的ゲームAIとグレーボックス最適化を用いたバランス調整支援システムの実現」の講演です。


 カードゲームのバランス調整に機械学習を使う技術が紹介されており、ゲーム業界が新しい分野を取り入れて進化していることに感銘を受けました。また、ポケモンカードにも機械学習が使われていると聞き、アカデミックな研究とゲーム制作が結びついていることを強く感じました。
 

最新のCG技術と最先端体験に感動

 


──本日の目的を教えてください。


Dさん 現在CGを勉強しているので、最新のCG技術を見に来ました。


Eさん 僕とDさんは同じ学校に通っていて、今日は学校の行事として参加しました。


──本日のイベントの感想を教えてください。


Dさん さまざまな会社が独自の新しい技術を発表していて、とても感動しました。特に「先端AI技術を用いた 高速&高精度な 3Dコンテンツクリエーション」の展示が印象に残っています。カメラに合わせて背景が動くという最先端の技術を体験できて興奮しましたし、自分の勉強のモチベーションにもなりました。


Eさん 企業の方々が本格的に取り組んでいるイベントに学生として参加しているので少し緊張しましたが、色々な最先端の技術が見られて良かったです。


 特に印象に残ったのは、「Touch & Feel 3D」のブースです。テレビでは見たことがありましたが、実際に体験したのは今回が初めてで、超音波の凄さに感動しました。
 

イベントの様子をフォトレポートでお届け!

 インタラクティブセッションでは、ブースで掲示やデモンストレーションが行われ、講演者とカジュアルに交流できました。

 


 講演で登場した最新技術を体感することもでき、参加者は実際に体験することで理解を深めている様子でした。
 

ヘッドセットで立体音響


 筆者が印象に残ったのは、ソニーが紹介していた「Gaming Virtualizer by 360 Reality Audio」の展示です。

 


 360°立体音響技術を生かしたツールで、ゲームの音声がヘッドホンを装着した左右の耳からだけでなく、頭の上や後ろからも聞こえてくる感覚を味わうことができました。そのまま実際にゲームもプレーしてみると、花火が上がるシーンで、頭上から音が聞こえてくる感覚があり新鮮でした。
 

対戦相手の鼓動を感じる


 このほか興味深かったのは「心拍振動の双方向通信」のブースです。この技術では、対戦中に相手の緊張感が手元のデバイスを通じて伝わってくるという体験が可能になります。
 

 

 実際に試してみると、相手の心拍数やストレスレベルが振動で伝わってくる感覚は不思議で、ゲームにおいて相手の感情を読み取る新たな手段として非常に面白いと感じました。
 

 

魅力的なセッションが盛りだくさん

 取材を通して、いずれのブースも展示やデモンストレーションが非常に親しみやすく、そこまで専門的な知識がなくても楽しめるように工夫されていると感じました。
 

 

 もちろん、3日で合計200以上が開催されるレギュラーセッションも見所満載です。
 

 個人的にはスクウェア・エニックスの三宅 陽一郎さんをはじめとした、タイトー、カプコン、セガのプロデューサーによる、パネルディスカッションが必見。「これまでゲーム開発の過去資料がどのように保存されてきたのか」「これからどうやって保存&管理していくのか」について、語られました。ハイテクな技術だけでなく、ゲーム業界のウラ話もCEDECの魅力です。
 

 

 来場のハードルが高いと感じている人でも気軽に参加できる雰囲気があり、最新技術に対する知識を広げる絶好の機会です。
 

 

 当日は、ゲーム業界の関係者だけでなく、学生もたくさん来場していました。毎年開催されているので、ゲーム開発に少しでも興味のある人は、ぜひ来年足を運んでみてください。