• ホーム
  • トレンド
  • “誰の道具”になったのか──折りたたみスマホの光と影 Galaxy Z Fold 7の日常使いで見えた現在地

“誰の道具”になったのか──折りたたみスマホの光と影 Galaxy Z Fold 7の日常使いで見えた現在地

オピニオン

2026/04/16 17:00

完璧ではないからこそ、見えてくる課題

 Galaxy Z Fold 7は完成度の高い端末だが、すべてが完璧というわけではない。最大のハードルは、やはり価格と修理コストだ。
修理を断念したGalaxy Z Fold 4


 筆者は以前、Galaxy Z Fold 4を約1年半使用した後、ヒンジが180度開かないという不具合で修理を検討したことがある。その際、ヒンジには内外2枚のディスプレーが含まれる構造のため、技術料込みで十数万円という見積が提示され、修理を断念した。

 その経験から、現在使用しているGalaxy Z Fold 7でも保険サービスを24か月契約している。本体価格と保険を合わせると、実質的な負担は30万円前後になる。

薄型化が生んだ新たな使いにくさとケースの話

Galaxy Z Fold 7は厚さ8.9mmと薄型化

 現在のGalaxy Z Fold 7は閉じた時でさえ8.9㎜という極限まで薄型化が進み、一般的なスマホより薄いくらいだ。初代モデルが約17mm前後だったことを思えば、その進化は驚異的だ。デザイン面では多くの人を感動させる完成度に達している。しかしその一方で、両手を使っても画面を開きにくいという、過去の世代にはなかった新しい問題が生じている。

純正・サードパーティを含め、筆者はこれまで10種類以上のケースを試してきたが、この点を根本的に解決できるケースにはまだ出会えていない。
 
Aero Frame系の片面ケース

ただし、分厚さを増さない純正・他社製の片面ケースやオシャレで目立ち度の高いバンパータイプでも、プロテクト性能は十分だ。現在使用しているAero Frame系の片面ケースでは、何度か不意に落下させてしまった場面でも、本体保護はよく考えられており本体やディスプレーに傷は皆無だった。

最近の筆者にとってのベストな使い道

筆者のGalaxy Z Fold 7で使用効果の高いのはマルチアプリの同時表示だと前述した。しかし単一アプリの表示でも大きな画面と高解像度は操作性を大きく改善する。家族LINEを使っているファミリーは多いと思うが見慣れたLINEも操作性は著しく違う。
 
LINEの操作性も向上できる

昨今、流行りのAIによる動画生成等でもその効率は上々だ。ChatGPTとGeminiの両者を使い出力された情報を「まとめて俯瞰したり比較したりする」という使い方はFoldでやってこそ圧倒的な真価を発揮する。
 
ChatGPTとGeminiを
一画面で比較できる

またシニア世代はもちろんのこと文字を大きくして読みやすくするのか、情報量を増やすのかを即座に選べて切り替えられる点は、年齢を重ねるほどその価値が高まる。Galaxy Z Fold 7ならスムースなピンチイン・ピンチアウトを実現するパワーも全く支障はない。

折りたたみスマホのこれから

AIスマートグラスやスマートウォッチ、専用AIデバイスが普及していけば、スマートフォンの役割は徐々に分散していくだろう。それでも、大きな画面、高解像度、高速なプロセッサーを一体で持ち歩ける折りたたみスマホの価値は、簡単には失われない。

筆者自身は、契約や運用の自由度を重視する観点から、キャリアとの直接契約を避け、SIMフリー端末をメーカーから一括、あるいは分割で購入するスタイルを長く続けている。
しかし一方で、2年程度の使用を前提に考えるのであれば、国内キャリアが提供する端末購入プログラムを活用するのも、現実的な選択肢だろう。

たとえば NTTドコモ の「いつでもカエドキプログラム」、ソフトバンク の「新トクするサポート」、au の「スマホトクするプログラム+」などを利用すれば、初期負担やトータルコストを抑えながらFoldを体験することも可能だ。

活躍の場は変わっても、情報をまとめて扱うための道具として、折りたたみスマートフォンは確実に生き残る。Galaxy Z Fold 7を日常で使って日々感じるのは、そんな現実的で明るい未来像だ。
 

紹介した製品

 

・商品:Galaxy Z Fold 7 SIM Free(512GB)
・価格:28万3750円

・Galaxy Care:Samsungオンラインショップ Galaxy Care 2年一括_Z Fold 7(512GB)
・料金:2万8380円
 

Profile
 

T教授
日本IBMでノートPC「ThinkPad」のブランド戦略や製品企画を担当。その後、国立大学芸術文化学部の教授、非常勤講師として10年間、「ブランドデザイン」などを教える。オリジナルのツバメノートなどをプロデュースする「Thinking Power Project」の創設メンバー。現在はパートタイマーで、熱中小学校の用務員。

前へ

  • 1
  • 2
ギャラリーページ