2026.3.20 18:00
かしこく暮らす事前登録したクレカでタッチするだけ 「マイナ連携」の敬老割引が神戸で実証実験
【家電コンサルのお得な話・290】 神戸市でコミュニティバスを運行するみなと観光バスなど4社が、マイナンバーカードとクレジットカードなどの「タッチ決済」を組み合わせた敬老割引サービスの実証実験を実施する。公共交通の敬老割引にマイナンバーカードを連携させた取り組みとしては全国初という。
実証実験は、2026年4月1日から2027年3月31日までの1年間
みなと観光バスが運行する神戸市のコミュニティバス(左)と
クレジットカードなどの「タッチ決済」のイメージ
今回の仕組みを簡単に言えば、「事前にマイナンバーカードで本人確認を行い、クレジットカードと連携しておけば、対象のコミュニティバスではそのカードをタッチするだけで敬老割引(小児料金と同額の優待料金)が適用される」ということだ。ただし、この割引サービスを利用するには、事前登録が必要となる。
まず「Q-move本人確認サービス」に会員登録を行い、Q-moveの会員情報と連携する。次に敬老割引に利用するクレジットカードなどを登録し、専用アプリをダウンロードしてマイナンバーカードを読み取ることで設定が完了する。この手続きが完了したカードをバス車内の専用端末にタッチすると、運賃が自動的に優待料金で計算される仕組みだ。なお、この敬老割引に関しては、スマートフォン(スマホ)のタッチ決済は対象外。
事前登録の詳細
交通事業者にとっては、年齢確認やカード発行などの業務負担を減らすことができるほか、紙の証明書や磁気券を使用しない仕組みとなるため、公共交通のデジタル化にもつながるとされている。
ただし、どうしても気になるのが、事前登録のハードルの高さである。登録にはマイナンバーカードに加え、「タッチ決済」搭載のクレジット/デビット/プリペイドカード、スマホ、メールアドレスが必要となり、専用アプリのインストールやカード連携の設定など複数の手続きが求められる。こうした手続きが70歳以上の高齢者本人にとってどこまで可能なのかは、実際の運用を見なければ分からない。
今回の取り組みは公共交通とデジタル認証を組み合わせた新しい試みだが、利用が広がるかどうかは、登録手続きの負担を高齢者本人がどこまで受け入れられるかに左右されると考えられる。家族が登録方法を理解し、必要に応じて設定を手伝えるかどうかも、その要因の一つになりそうである。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)
■Profile
堀田泰希
1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所 堀田泰希を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実践的内容から評価が高い。
写真ギャラリー
クレジットカードなどのタッチ決済乗車で割引を自動適用
三井住友カードが提供する公共交通向け決済ソリューション「stera transit」を利用し、同社が運行する神戸市のコミュニティバスの一部路線(3路線)を対象として実施するもので、登録は3月9日からすでに開始している。割引適用期間は4月1日から2027年3月31日までの予定。対象者は神戸市内に住所を持つ70歳以上の高齢者である。
クレジットカードなどの「タッチ決済」のイメージ
今回の仕組みを簡単に言えば、「事前にマイナンバーカードで本人確認を行い、クレジットカードと連携しておけば、対象のコミュニティバスではそのカードをタッチするだけで敬老割引(小児料金と同額の優待料金)が適用される」ということだ。ただし、この割引サービスを利用するには、事前登録が必要となる。
まず「Q-move本人確認サービス」に会員登録を行い、Q-moveの会員情報と連携する。次に敬老割引に利用するクレジットカードなどを登録し、専用アプリをダウンロードしてマイナンバーカードを読み取ることで設定が完了する。この手続きが完了したカードをバス車内の専用端末にタッチすると、運賃が自動的に優待料金で計算される仕組みだ。なお、この敬老割引に関しては、スマートフォン(スマホ)のタッチ決済は対象外。
交通事業者にとっては、年齢確認やカード発行などの業務負担を減らすことができるほか、紙の証明書や磁気券を使用しない仕組みとなるため、公共交通のデジタル化にもつながるとされている。
ただし、どうしても気になるのが、事前登録のハードルの高さである。登録にはマイナンバーカードに加え、「タッチ決済」搭載のクレジット/デビット/プリペイドカード、スマホ、メールアドレスが必要となり、専用アプリのインストールやカード連携の設定など複数の手続きが求められる。こうした手続きが70歳以上の高齢者本人にとってどこまで可能なのかは、実際の運用を見なければ分からない。
今回の取り組みは公共交通とデジタル認証を組み合わせた新しい試みだが、利用が広がるかどうかは、登録手続きの負担を高齢者本人がどこまで受け入れられるかに左右されると考えられる。家族が登録方法を理解し、必要に応じて設定を手伝えるかどうかも、その要因の一つになりそうである。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)
■Profile
堀田泰希
1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所 堀田泰希を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実践的内容から評価が高い。
あわせて読みたい
JR東日本が2026年3月に運賃改定 乗車ルート見直し、シェアサイク...
JR東日本の来春の運賃値上げはかなり複雑です。要点をざっくりとまとめ、誰でもできる対策をまとめました。運賃値上げによる負担増を避ける...
「住宅ローン減税」が大きく転換 2028年以降は性能・立地で選別...
2025年12月、住宅ローン減税等の延長・拡充が盛り込まれた「令和8年度税制改正大綱」が閣議決定された。住宅ローン減税については、適用期限...
注目の記事
26年1月末時点のマイナンバーカード保有枚数率は81.2% 東京や神奈川は平均を下回る
「クレカ」後払い乗車サービスの相互利用開始! 関東鉄道事業者11社局54路線で
クレジットカード&タッチ決済の話題振り返り! 2026年2月のトピックス
群馬・宮城で先行導入! マイナンバー連携「ご当地Suica」2027年春スタート
タッチ決済搭載クレカで事前決済・そのまま乗れる 第1弾は江ノ電1日乗車券
外部リンク
「みなと観光バス 対象路線(神戸市内3路線)」=https://www.kobe-minato.co.jp/kobekeirowari.html
「Q-move」=https://q-move.info/
RECOMMEND おすすめの記事
くらしを彩る
エアコンの電気代が高すぎる!今日からできる冷房・暖房の節電術。電気代高騰に負けない賢い使い方のコツ
売れてるもの
骨伝導イヤホン 調べたら6月の販売数No.1は意外なメーカーの製品だった!【BCNランキング】
家電とIT
スマホを置いたら自動で冷却 イヤホンも充電できる冷却クーラー サンワサプライから登場
PR
EcoFlowのポータブル電源+ポータブルエアコンでアウトドアの楽しさ爆上がり! 特別クーポンでEcoFlow製品をお得に購入しよう
くらしを彩る
家電の電気代を一覧でチェック 冷蔵庫・洗濯機・エアコンなどのコストを徹底比較
売れてるもの
値下げ効果でソニー「WF-1000XM6」が浮上、26年6月に売れた完全ワイヤレスイヤホンTOP10