少量の油しか使わずヘルシーで美味しい揚げ物が調理可能
おまかせ熱風フライでの揚げ物調理は非常に簡単だ。冷凍食材をヒートグリル皿に並べ、コロッケ4個分で大さじ3~4杯の油を食材に付ける。UBS10Dはアプリで皿に並べた食材を撮影して本体に送信するだけ(BS9Dは本体で設定)で、加熱の温度と時間はおまかせで調理できる。実際におまかせ熱風フライで調理したコロッケを試食してみたところ、外側はサクサクとした食感で焦げ目も付いており、中は非常にジューシーでホクホクした食感だった。じゃがいもの風味と肉の旨味がしっかり生きていて、しかもごく少量の油しか使用していないので油っぽさが全くない。
出来立てのコロッケと比べても、食感の違いはほぼ分からないように仕上がっていたのには驚かされた。美味しさもさることながら、油の使用量が少なく、一般的なコロッケと比べてもヘルシーだ。
なお、熱風フライで調理できるメニューは前述のコロッケや魚のフライだけでなく、とんかつや春巻き、唐揚げ、串揚げなどさまざまなメニューに対応している。ただし、天ぷらとクリームコロッケには対応していない。
家庭で揚げ物調理をすると油の温度や火の通り具合の確認が必要で、調理中はずっとつきっきりでいないといけない。さらに、調理後も油の処理や油ハネの掃除などで手間と時間がかかる。
おまかせ熱風フライなら文字どおりビストロにおまかせで、唯一必要なことは食材を並べたグリル皿を洗うだけ。そのグリル皿は食洗機対応なので、食洗機があれば後片付けの手間がほぼないに等しい。
気象庁の予報によると、全国的に9月も平均気温は高めとのこと。揚げ物が好きで食べたいが、家で揚げ物をするとキッチンが暑くなるので困るという向きに、ビストロのおまかせ熱風フライは最適な機能といえるだろう。
ユーザーニーズや調理環境の変化に対して、搭載機能を進化させて対応してきたパナソニックのビストロ。調理家電としての機能はもちろんだが、調理時間や手間の短縮で限られた時間を有効に活用できるのも大きなポイントである。
UBS10Dは同社のオーブンレンジの製品の中で最も高価格の製品で、誰もが気軽に購入できる価格帯とはいえない。だが、メニューの幅や搭載機能、専用アプリ連携での簡単操作などを通して美味しさと調理の手軽さを兼ね備えた製品となっている。(BCN・風間理男)





