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標高1000mの八ヶ岳南麓、真夏でもエアコンいらずの高原ライフ

【デジタルギアを連れてワーケーションしよう!・7】いよいよ真夏がやってきました。八ヶ岳は観光シーズンのピークを迎えます。毎日どこかでイベントが開催されています。マルシェ、ミニコンサートなど、ぶらりと出向いても楽しいイベントが続きますよ。

八ヶ岳南麓で開催されるサンフラワーフェス
ひまわりがたくさん!

真夏の八ヶ岳には楽しさがいっぱい!観光客も続々と

 ちょっと変わったところでは、野外でのバレエや映画祭などがあります。清里の萌木の村では、毎年野外バレエが開催されていて人気です。一流の演者によるバレエを涼しい夜の清里で観るのは贅沢ですよね。

 原村で開催される星空の映画祭も毎年恒例です。屋外スクリーンでのんびり映画を楽しめます。周囲に人工的な光が少ない、原村ならではの企画ですね。今年も新作エンタメ作品から長年人気の旧作まで幅広いレパートリーで開催されます。

 昼の暑さも楽しんでしまおう、という人にはサンフラワーフェスがおすすめです。40万本ものヒマワリが並ぶ姿は圧巻。南アルプスを背景にしたヒマワリは、映画やCMのロケでもよく利用される人気フォトスポットです(でも暑いので帽子や日傘を忘れずに!)。

 イベントに参加しなくても夏の八ヶ岳には楽しみがいっぱい。山梨はなんといってもフルーツ王国。モモやブドウは日本一の生産量を誇ります。庭でBBQ。デザートには冷蔵庫で冷やしたモモやブドウ。スーパーマーケットや道の駅で食材を買うだけで贅沢な自宅イベントになりますよ。

 ちなみに都会で食べるモモって熟れて柔らかい状態だと思いますが、山梨ではもうちょっと若くて硬い状態で食べる人が多いんです。理由は諸説あってよく分からないのですが、売っているモモは少し硬いのがほとんどです。

 山梨流に硬いまま食べるのもよし。追熟させて柔らかくさせて食べるのもよし。お好みで山梨のモモを味わってください。僕は(皮をむくのがメンドクサイので)硬いままリンゴのように食べる山梨流に染まっています。
 

標高1000mのヤツクルベースにはエアコンがありません

 標高が高い八ヶ岳南麓といえど、なんだかんだで夏は暑いもの。最高気温が30℃を超える日も増えてきました。でも、実はヤツクルベースにはエアコンがないんですよね。

 八ヶ岳南麓では標高1000mがエアコン有無の目安です。小淵沢駅周辺など標高900mあたりでは、ほとんどの家でエアコンを備えています。一方で清里や原村など標高1200mあたりだと、エアコンのない家がほとんどです。

 僕の運営するヤツクルベースはちょうど標高1000m。エアコンのない家もありますが、最近はエアコンを取り付ける家も増えてきた、というエリアです。僕は中古で物件を購入したのですが、エアコンはついていませんでした。

 僕ひとりなら涼しい朝晩に仕事をして、暑ければ昼寝でもしていれば問題ありません。ですが、ヤツクルベースはコワーキングスペース。お客様がご利用することを考えると暑さ対策が必要ですよね。
 

暑さ対策に冷風機を導入! 果たしてその効果は?

 風が流れればそれなりに涼しくなるので、まずは扇風機。考えてみれば、昔は扇風機って夏の代名詞でしたよね。八ヶ岳は東京と比べると、だいたい7℃くらい涼しいんです。なので扇風機でもそこそこ気持ちよく過ごせます。

 でも午後になるとちょっと暑い。午前中は朝の涼しい空気も残っているし、庭の木が日陰を作ってくれるので直射日光も防げます。でも午後になるとちょっと日が当たって暑くなるんですよね。

 そこで冷風機を導入することにしました。冷風機は水の気化熱を利用して涼しい風を作ります。エアコンほど涼しくはなりませんが、室外機も不要でどこにでも設置できるのが便利です。

 実は以前の家でも小型の卓上冷風機を使っていました。部屋全体を涼しくすることはできませんが自分だけならば結構涼しく過ごせます。エアコンと違ってそこまで冷えることもなく、むしろ快適です。

 今回は1階のリビングルーム用なので、ちょっと大きめの製品を探します。できるだけ涼しくなるのが欲しいけど、気化熱で生まれる冷気を風で送る仕組みですから、まあきっとどれもそんなに性能差はないでしょう。
 

値段とメンテナンス性で選んでみた

 ならば大事なのは値段とメンテナンス性。値段は1万円以下。水タンクやフィルターの掃除が楽そうなもの。あとは水タンクの容量が大きくて長時間連続運転できるのがいいな。

 冷風機は水が冷たい方がいいので専用の保冷剤がついている製品もあります。冷凍庫で凍らせておいて、セットすると保冷剤が水を冷やしてくれるので涼しさが増します。
 
導入した冷風機
まあまあ涼しくなります

 残念ながら完全に希望に合う製品はなくて、まあこんなもんかな、というのを選びました。水タンクやフィルターの掃除も簡単にできる冷風機があればもっと売れるだろうに、と思いますね。

 暑い日に実際使ってみました。東京の最高気温が35℃、甲府で37℃です。八ヶ岳南麓でも30℃を超えました。でもまあ、なんとかなっています。昼過ぎでも室内は25~26℃くらいですね。

 エアコンのようにピッタリ25℃といった設定はできませんが、暑い日は「冷風・強」、涼しい日は「冷風・弱」にしておけば大体OKです。
 

他にも暑さ対策を進めています

 冷風機は便利ですが、それより大事なのは直射日光を防ぐこと。もともと八ヶ岳南麓は湿度が低いので日陰に入ればそこそこ涼しく感じます。朝晩になれば一気に涼しくなりますしね。
 
なんだかんだでスダレで日差しを防ぐのが効果的

 窓にはスダレ。原始的な対策ですがかなり効果があります。直射日光を防ぎつつ風を通すスダレ。外の景色も見えますし、これは本当に便利です。

 テラスにはタープ。マルシェイベントで見かけるようなポップアップタープを用意しました。テラス席を利用する場合は、これを利用することで日差しを遮ることができます。もともと朝夕は気持ちいいテラス席。タープのおかげで日中もそこそこ涼しく過ごせるようになりました。

 他にも風の流れを作るために扇風機やサーキュレーターも利用しています。でも、いまのところ一番効果があるのはスダレですね。日差しを防ぐことは本当に重要だな、と思います。
 

真夏の八ヶ岳南麓でワーケーションを体験しよう

 今回は、僕がヤツクルベースで使っている冷風機を紹介しました。エアコンがない中で日中の暑さを和らげるのに役立っています。でも一番大事なのは直射日光を遮ること。日陰を作れれば八ヶ岳南麓はそこまで暑くなく過ごすことができます。

 とはいえ晴れた日の午後は少し暑くなります。せっかくですから朝夕の気持ちいい時間に仕事を集中させて午後はのんびり読書でインプットする。真夏の八ヶ岳ではそんなワーケーションもおすすめです。

 あと、7月・8月ご利用のお客様には少しでも涼しく過ごしてもらいたいのでアイスクリームもサービスしていますよ!(TMR・玉利裕重)

■Profile
玉利裕重(たまさん)
八ヶ岳南麓のひとり法人(合同会社TMR)代表。外資系IT企業からのんびり田舎暮らしへ。小淵沢で小さなコワーキングスペース「ヤツクルベース」の開業準備中です。「田舎でのんびり起業」を目指すビジネスコミュニティ「ヤツビジ」も運営中。お問合せ・ご相談はこちらのメールへどうぞ( contact@tmr-llc.jp )
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