• ホーム
  • トレンド
  • 家電量販店の7月売上高は猛暑の影響で好調に推移、エディオンとビックカメラは前年2桁増

家電量販店の7月売上高は猛暑の影響で好調に推移、エディオンとビックカメラは前年2桁増

 月次売上高(速報ベース)を発表している家電量販店の7月売上高が出揃った。昨年の7月は気温が上昇せずエアコンの売上は落ち込んだが、今年は記録的な暑さでエアコンの売上が大きく伸長し、コジマを除いては各社とも前年同月の売上実績を上回った。

7月の気温上昇により家電量販店
ではエアコンの販売が好調に推移
 

ビックカメラは3~7月累計売上高が前年同期比106.9%

 7月の売上高はエディオンが前年同月比110.1%、ビックカメラも同113.4%で2社とも前年2桁伸長。ケーズホールディングス(以下、ケーズHD)は同109.9%、上新電機は同102.6%で、エディオンとビックカメラほどではないが、両社とも前年の売上実績を上回った。

 しかし、コジマの7月売上高は前年同月比98.4%で前年実績を下回った。同社の月間売上高が前年割れとなったのは10カ月間連続。厳しい状況が続いている。

 4月からの推移を見るとコジマは上記のとおりだが、エディオン、ケーズHD、上新電機はいずれも4~6月が前年割れで推移し、7月は前年クリア。ビックカメラはコジマと対照的に昨年11月から9カ月連続で月間売上高が前年実績を上回っている。

 ビックカメラは8月決算のため、3~5月が3Q、6~8月が4Qとなる。3Qの売上高は前年同期比104.3%で、4Qは6~7月累計で同111.0%。3Qと4Qを合わせた下期累計は同106.9%で、コロナ禍の影響は完全に払拭されたといえる状況だ。
 
ビックカメラグループ2社の
売上状況は大きく異なっている

7月のエアコン売上高は全社とも大きく伸長

 テレビの販売低迷状況は7月になっても改善していない。エディオンは前年同月比94.1%で、4月からの累計でも前年同期比91.4%。ケーズHDの7月は98.5%、4月からの累計も90.2%だ。上新電機も7月は93.7%で、コジマは87.6%だった。
 
コジマのテレビ販売は8カ月連続
で前年2桁減が続いている

 エアコンは夏商戦の最重要商品で、商品単価だけでなく粗利も高い。いかに拡売するかで売上はもちろん、利益の底上げにもつながる。今年の7月は記録的な暑さとなり、家電量販店としては望ましいエアコン販売環境だったといえるだろう。

 エディオンの7月エアコン売上高は前年同月比140.7%。4~6月の1Q累計は前年割れだったが、7月の大幅伸長で4月からの累計は前年同期比101.9%と前年実績を上回った。ケーズHDも7月は137.0%と大幅アップとなったが、4月からの累計では前年同期比92.0%と前年実績に届いていない。

 上新電機の7月エアコン売上高は前年同月比125.1%、コジマも同120.2%と前年2桁増となっているが、エディオンとケーズHDと同様に4~6月は前年割れだった。
 
前年7月のエアコン販売が不調だったため、
7月の前年同月比は非常に高くなった

7月の冷蔵庫売上高はエディオンとケーズHDが前年プラスに

 冷蔵庫の売上高はバラつきがみられた。エディオンの7月冷蔵庫売上高は前年同月比107.3%で、ケーズHDも同101.0%と前年実績を上回った。しかし、上新電機は同95.4%、コジマも同97.0%で前年割れだった。

 エディオン、ケーズHDの前年7月の冷蔵庫売上高は前年プラス。前年のハードルが低かったわけではなく伸長したことが分かる。コジマは昨年7月の前年微増から今年は前年割れに転じ、上新電機は2年続けて前年割れ。コジマと上新電機の冷蔵庫売上高の前年割れは5カ月続いている。
 
エディオンとケーズHDの
冷蔵庫売上高前年プラスは5カ月ぶり

 その他の商品では全体的にパソコンが前年2桁減だったが、携帯電話は好調に推移しているようだ。ケーズHDでは理美容・健康器具が4月から前年プラスで推移しており、洗濯機も全社的に好調さをキープしている。

 昨年の8月は7月に続いて気温が上昇せず、8月売上高はビックカメラを除いて前年割れだった。今年の8月は暑さが続くと予想されており、昨年より販売環境はよいといえるだろう。実際にどのような実績となったのか、8月の売上速報に期待したい。
ギャラリーページ