Amazonが新しい配送モデルを提供 地域の中小企業が配達

販売戦略

2022/12/20 10:55

 アマゾンジャパン(Amazon)は12月19日、地域の中小企業にAmazonの商品配達を委託して報酬を支払う「Amazon Hubデリバリーパートナープログラム」を発表した。これまで実証実験として取り組んでいたが、すでに数百のパートナーが参加したことから正式にプログラムとして開始。記者会見では、アマゾンロジスティクスのアヴァニシュ・ナライン・シング・ディレクターが「ラストマイル配送の新しい取り組み」とアピールした。

アマゾンロジスティクスのアヴァニシュ・ナライン・シング・ディレクター

 Amazon Hubデリバリーパートナープログラムでは、営業スケジュールに合わせて空き時間などに配送することができる。Amazonは決められた日にパートナーの事業所や営業所、店舗などにまとめて商品を届け、その商品をパートナーが空き時間を利用して顧客が指定する配送先に届ける。パートナーは本業に従事しながら、隙間時間を利用して副収入を得ることができる仕組みだ。

 デリバリーパートナーは、店舗や事業所から最長約2Km圏内で配達を実施。配達方法は自転車や徒歩など、自由に選択できる。配達する商品の個数はさまざまで、参加しているパートナーの多くは通常1日に約30~50個を数時間程度で配達を完了させているという。
記者会見にはパートナーを代表してフォトショップダイヤの鈴木吉昭氏(左)、
浜田商店の濱田良太氏(中央)、オオノの大野裕子氏(右)が参加

 現在、パートナーとして参加しているのは雑貨店、写真館、レストラン、新聞配達店、居酒屋、美容室、花屋、アパレルショップ、コーヒーショップ、犬のブリーダーなど。アヴァニシュ・ディレクターは、「東京、千葉、埼玉、神奈川、大阪、京都、兵庫、愛知、福岡と9都府県で配達している。全国に拡大することを目指す」と意気込んでいる。