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年間100万円以上の副業実績あり、「外資系ENS」のエキスパートとは?

時事ネタ

2022/08/20 18:00

【家電コンサルのお得な話・91】 前回の副業コラムで「スキルマーケット」について触れた。今回は私自身が登録している「外資系ENS」を紹介したいと思う。ENSとは、エキスパート・ネットワーク・サービスの略であり、クライアントに「特定の業界に対して、深い専門知識を持つ専門家」を紹介している企業のことである。上手に活用すれば、分単位で効率的にサービス対価を得ることも可能だ。

外資系ENSの案件完了までの一般的な流れ(例)

「家電業界の専門家」として複数社に登録

 外資系ENSの案件発生から完了・入金までの一般的な流れを図に示した。外資系ENSのエキスパートとして、ENSを経由してクライアントに自分の専門知識を提供し、そのコンサルティングに対してフィーをいただくという内容になる。

 私の場合、家電業界の専門家として複数の外資系ENSに登録しており、「家電量販企業の動向」などについて、公開情報を原則としてクライアントからの質問に回答している。

 クライアントのほとんどが、外資の投資会社やコンサルティング会社であり、外国人の場合は通訳も手配してくれる。基本的には電話コンサルティングであり、13~14年の専門家歴の中で対面コンサルティングは三度実施したのみである。

 また、報酬は各ENSともに「1時間に付き○○○ドル」といった契約で固定(私の場合)されており、分単位での支払いとなっているところが多い。

 例えば、1時間300ドルの契約なら1分で5ドルになる。30分の実施なら5ドル×30分の150ドル、70分なら、5ドル×70分の350ドルになるといった仕組みである。通常は1時間で終わることが多いが、今までの最長として3時間に至ったこともある。

 注意点としては、コンプライアンスを徹底することが挙げられる。「専門家は元雇用主を含むあらゆる第三者の機密および未公開の情報について話すことはできない」など、細かい制限があるため、制限項目を十分に理解することが大切である。

 また、登録すれば案件が必ず発生するといったものではなく、案件数も頻繁にあるわけではないが、電話コンサルティングにしては、単価も高く、1年間の合計で100万円を超えた年もある。

 ルールをしっかりと守れば単価の高い効率的な案件であり、自分の専門知識を生かせるため、まずは登録を検討してみてはいかがだろうか。参考までに、大手2社としてガーソン・レーマン・グループ(GLG)とガイドポイントの名前を挙げておこう。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)


■Profile
堀田泰希
1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。