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AirPods対抗の注目モデルは? 活況続く完全ワイヤレスイヤホン市場

 全国の家電量販店ECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2021年4月における完全ワイヤレスイヤホンの販売台数前年同月比は129.6%だった。前月の116.3%から13.3ポイント伸ばした。AirPodsに代表される市場だが、競合各社が徐々にその差を詰めつつある。


 それを示すのが、メーカー別の販売台数前年比だ。アップルが89.9%と前年を割ったが、ソニーが109.7%、JVCケンウッドが138.8%、オーディオテクニカが326.4%と成長が著しい。
 

 販売台数シェアでは、アップルがいまだに3割前後で不動のトップだが、1年前と比較すると下降トレンドにあることが分かるだろう。ただ、上位の競合も今年に入って、10%の壁にぶつかっている。プレーヤーが増えたことで、販売台数は伸びてもシェアはなかなか伸びないという状況にあるようだ。
 

 シリーズ別のランキングでは、相変わらずアップルの「AirPods Pro」が強く、シェアが前月の17.7%から2.6ポイント上げて20.3%だった。次いで、「AirPods with Charging Case 第2世代」、ソニーの「WF-1000XM3」という順位に変動はない。

 2番手グループには、オーディオテクニカの「ATH-SQ1TW」、エレコムの「LBT-TWS10」、JVCケンウッドの「HA-A10T」などがランクイン。いずれも1万円を切る価格帯で、上位3モデルよりもリーズナブルなのが特徴。高級モデルのシェアが高い市場構造は継続している。(BCN・大蔵 大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。