• ホーム
  • トレンド
  • デザインで選ぶクレジットカード ナンバーレスがトレンドに

デザインで選ぶクレジットカード ナンバーレスがトレンドに

時事ネタ

2021/04/05 18:30

 3月末に主要スマートフォン(スマホ)決済サービスのキャンペーンは終了したが、クレジットカード各社の新規入会キャンペーンは継続している。今回は、デザイン性、還元率、新規入会特典の三つのポイントでおすすめのカードをピックアップした。

今春新規入会したいクレジットカード

1.三井住友カード(NL)

 三井住友カード(NL)は、カード券面からカード番号・有効期限・セキュリティコードの記載をなくしたシンプルなデザイン。カード番号などのカード情報は、スマホアプリ「Vpass」上で確認する仕組みで、カード券面を盗み見されても安心だ。
三井住友カード(NL)のNLはナンバーレスの略

 200円ごとに利用金額に応じてVポイントがたまり、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルドの3店舗では、読み取りリーダーにカードをかざして決済する「Visaのタッチ決済」または「Mastercardコンタクトレス決済」で、ポイント還元率が5%(通常0.5%+4.5%)にアップする。

 ファミリーマートとセブン-イレブン、ローソン、マクドナルドの通常カード決済でもポイント還元率は2.5%(通常0.5%+2%)となり、さらに、指定のコンビニ・スーパー・ドラッグストア・ファストフードなど、約60店舗から選んだ好きな3店舗でも、ポイント還元率は1%(通常0.5%+0.5%)にアップするため、店舗や利用シーンに応じて使い分けるとかなりお得だ。条件を満たすと1万ポイント以上もらえる証券会社やポイントアップサイトとタイアップした新規入会キャンペーンも魅力的で、詳細は各サイトで確認してほしい。

2.エポスカード

 エポスカードは、世界的なデザインオフィス「nendo」が監修した凹凸がないエンボスレスの縦型カードにリニューアル。4月15日以降の申し込みは、この新デザインに切り替わる。
 
新旧デザインの比較

 カード番号・氏名・有効期限・セキュリティコードなどは全て裏面記載のため、やはり盗み見に強く、シンプルなデザインだ。Visaのタッチ決済にも対応し、マルイ・モディの全店舗は7月末までにVisaのタッチ決済に対応する見込み。

3.Likeme by saison card

 クレディセゾンのLikeme by saison cardも、カード番号・氏名・有効期限などは全て裏面に記載したエンボスレスの縦型カードで、Z世代などの若年層をコアターゲットとしたコンセプトカードと位置づける。
 
「かわいい」を追求した日本初のデザインカード。
SNSにカードを投稿できるよう、カード情報は裏面に集約した

 女性が好むかわいらしいファンシーなカラーで、広告などではLikemeとbyの間にハートマークが入る。デビューキャンペーンモデルには、松井愛莉さんを起用。ポイント還元率は常時1%(請求時1%キャッシュバック)で、ECモール「Qoo10」のショッピングで20%還元する新規入会キャンペーンを実施中だ。

4.Visa LINE Payクレジットカード

 2020年春にデビューしたVisa LINE Payクレジットカードは、Visaのタッチ決済のロゴと氏名以外は裏面にカード情報を記載した、ビビットカラーのシンプルなデザイン。スマホ決済サービス「LINE Pay」をまとめて後払いで支払いたい場合は必須のクレカだ。
 
LINEクレカは4月30日まで3%還元、5月以降も2年目特典で2%還元
(LINE Payのチャージ&ペイ・請求書払い・オンライン支払いは除く)となる

 ただし、2年目となる今年5月以降、LINE Payのポイント還元率は一律0.5%に引き下げられるので、最大のメリットは、公共料金などの支払いなどで常にLINEポイントが利用額の2%たまるクレジットカード払い時の高還元率となる。なお、電子マネー(Suica/PASMOなど)へのチャージはポイント付与の対象外。

 こうした新カードと比較すると、従来のクレジットカードの券面デザインは古く思えてくる。クレジットカードは、還元率や付帯保険などのサービスの内容が重要であり、デザイン性が二の次という意見もあるだろう。ただ、スマホの普及を背景とした、新しいトレンドとして覚えておこう。(BCN・嵯峨野 芙美)