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オリンパス、映像事業の譲渡完了 OMデジタルソリューションズが継承

経営戦略

2021/01/06 11:30

 オリンパスは、20年9月30日付けで日本産業パートナーズと合意していたオリンパスの映像事業の譲渡に関する契約に基づき、1月1日付けで譲渡手続きを完了した。譲渡完了にともない、今後はOMデジタルソリューションズが、これまでのオリンパスの映像事業を引き継いでいく。

オリンパスの映像事業はOMデジタルソリューションズが継承した

 映像製品に関する販売統括や研究開発部門は、OMデジタルソリューションズの本社所在地に順次移転する。また、OMデジタルソリューションズの映像製品の生産は引き続きベトナム・ドンナイ省の拠点で行う。オリンパスが製造・販売を行ってきた映像製品のカスタマーサポートは、今後OMデジタルソリューションズによって継続される。

 OMデジタルソリューションズ 代表取締役社長の杉本繁実氏は、「OMデジタルソリューションズは、オリンパスが長年にわたり培った光学・画像処理技術により高い評価を得ているZUIKO、OMブランド、高度なデジタル録音技術と快適な操作性を兼ね備えたICレコーダーなど、強固な基盤を生かしつつ、引き続き高品質で信頼性の高い製品を供給し続けるとともに、新たな価値創造に向けてユニークな製品開発を継続していく」と述べている。

 オリンパス代表執行役社長兼CEOの竹内康雄氏は、「映像事業は、1936年に当社初のカメラ『セミオリンパスI』を発表してからこれまで、オリンパスにとってあらゆる意味で根幹となる事業であった。映像事業が今後もOMデジタルソリューションズのもとで発展し続けることを確信している。映像事業の譲渡をもって、これからオリンパスは医療事業、科学事業を経営の柱とし、グローバル・メドテックカンパニーとして、『世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現』のため、世界各国の顧客に製品・サービスを提供していく」とコメントしている。