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新型コロナ拡大に対抗、テレワーク増加でウェブカメラ需要4倍に

 全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、PC同士のテレビ会議などで利用されているPCカメラ(ウェブカメラ)の販売台数が、3月2日週に全体で前年同期比327.6%になっていることが分かった。USB接続タイプに限れば、同398.8%とほぼ4倍。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、政府がテレワークを推進し始めた時期から、需要が急拡大している。


 ウェブカメラは、接続されたPCの画面に周囲の状況を映し出すデバイス。テレワーク時には、お互いの顔を見ながらビデオ会議や打ち合わせをする際に活躍する。売り場にテレワークコーナーを設けた「ビックカメラ池袋本店パソコン館」の奈良井亮一店長代理は、「政府がテレワークを推進し始めてから、関連する問い合わせは増えた。カメラを搭載するPCもあるが、高画質を求めてPCカメラを購入する方もいる」という。

 ウェブカメラの需要は2月第3週から伸び始め、3月2日週に前年同期比3倍以上と伸長している。USB接続タイプだけに限れば、ほぼ4倍に飛躍。3月2日週で最も人気だったのは、ロジクール「HD Webcam (C270n)」。シェアは3分の1を上回る。ただ、急激に需要が高まった影響で、家電量販店によっては在庫が少なくなっている店舗もあるので注意が必要だ。(BCN・南雲 亮平)
 
ロジクール「HD Webcam(C270n)」

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。