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「いまいちよく分からない」を解消! キャッシュレス・ポイント還元おさらい

時事ネタ

2020/02/15 18:00

 2019年10月1日にスタートしたキャッシュレス・ポイント還元事業。対象店舗でキャッシュレス決済を利用すると5%または2%のポイント還元を受けられるので、非常にお得な内容になっている。しかし、今までキャッシュレス決済を利用していなかったとすれば、「いまいちよく分からない」というのも事実。そこで、キャッシュレス・消費者還元事業について、分かりやすくおさらいする。

「キャッシュレス決済とは何か」をおさらい

 ご存じだとは思うが、そもそもキャッシュレス決済とは何か、を説明しよう。紙幣や小銭など、現金を使用せずにお金を支払う方法のことだ。クレジットカードやデビットカードといったものから、電子マネーやスマートフォン(スマホ)決済など、今はさまざまな種類が存在する。
 

 現金払いと比較して、「小銭がいらないから支払いがスムーズ」「財布にお金がなくても買い物ができる」といったメリットがある。ほかにも、「スーパーなどでポイントがたまる」「外出先や旅行時に切符を買わなくていい」など、日常生活で役立つシーンが豊富なのも魅力だ。

「それぞれのキャッシュレス決済手段」をおさらい

 それでは、代表的なキャッシュレス決済である、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、スマホ決済それぞれの特徴を解説する。特に、支払い方式は異なる点が多いので要チェックだ。

 まずは、日本で最も普及しているキャッシュレス決済のクレジットカード。最大の特徴は、決済方法に「後払い方式」を採用している点で、商品を購入する時点で現金はもちろん、預金がなくても支払うことができる。ただ、カード発行には与信審査が必要で、基本的に返済能力のある人だけが利用できるようになっている。

 次に、デビットカード。「即時払い方式」を採用し、カードユーザーの与信審査がなく、高校生でも発行が可能だ。ただ、カード利用と同時に引き落とされるので、銀行口座に預金がなければ利用できない。
 

 電子マネーやプリペイドのキャッシュレス決済は、事前にお金をチャージする「前払い方式」となっている。具体的には、専用のカードやスマホが財布代わりとなり、1万円チャージすれば1万円分の買い物ができる仕組みだ。

 また、SuicaやICOCAといった交通系の電子マネーなら、電車などの交通手段にも利用できる。支払いも専用端末にカードや端末をかざすだけなので、非常に利便性の高いキャッシュレス決済だ。
 

 最近、よく聞くようになったのが、スマホ決済。QRコードやスキャンを利用した支払方法で、事前に専用アプリをインストールしておく必要がある。また、現金チャージできるものあるが、基本的には銀行口座、クレジットカード、電子マネーを利用する。ポイントの2重取りなど、さらにキャッシュレス決済をお得に活用する手段でもある。
 

「ポイント還元率」をおさらい

 では、キャッシュレス・ポイント還元事業のポイント還元率も、おさらいしておこう。対象店舗で登録されたキャッシュレス決済を利用すると、5%または2%のポイント還元を受けることができる。なお、期間は2020年6月末までだ。具体的に、5%還元が中小・小規模事業者、2%還元がフランチャイズやチェーン店となっている。
 

 ほかにも、Amazonや楽天といったECサイトもポイント還元の対象になっている。ただ、対象外の業種も存在するので、事前にキャッシュレス・消費者還元事業専用マークの有無をチェックすることをおすすめする。具体的には、店舗のドアにポスターやレジ周りにステッカーがある場合が一般的。ほかにも、キャッシュレス・消費者還元事業のアプリを利用すれば、地図上に対象店舗が表示されるといった方法もある。

 最近では、買い物をするとキャッシュレスで決済する人が多くなったといえる。お得と実感したからではないだろうか。もし、利用していなければ、まずは使ってみて、現金と比べて支払いやすいかどうか、試してみるのはいかがだろうか。(フリーライター・平本 良太)