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「出品」を経験すると新品購入金額が増える!? メルカリのフリマアプリ調査

 メルカリ総合研究所は、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター講師の山口真一氏と、全国の15~69歳の男女2万人を対象に「フリマアプリ利用による新品商品への消費喚起効果」の実態に関する共同調査を実施、2月13日に結果を発表した。


 今回、メルカリ総合研究所ではフリマアプリ利用が新品商品の消費を喚起しているのか、その実態を明らかにするため、フリマアプリでの取引件数が多い「ファッション」「スポーツ・レジャー」「理髪料・コスメ」「家電・スマホ」「エンタメグッズ」「おもちゃ・ホビー」の6カテゴリを対象とした。

 フリマアプリ利用者の新品購入金額の変化を推計すると、フリマアプリで「出品」を経験している場合、6カテゴリ全てで、新品購入金額が増加する効果が見られた。一方で、フリマアプリで「購入」を経験している場合、「理髪料・コスメなど」「家電・スマホなど」「おもちゃ・ホビーなど」の3カテゴリでは、フリマアプリでの「購入」経験によって新品購入金額が減少する効果が見られた。

 この調査結果を用いて、1年間分の新品商品の消費喚起効果を推計すると、年間約484億円であることが分かった。
 

 フリマアプリ利用者1500人に、フリマアプリを利用することで新品購入額が増減したかを定性的に評価してもらうと、6カテゴリ中5カテゴリで「新品購入金額が増えた」と感じている人が多いという結果になった。前述調査の金額での分析結果と、消費者の主観的な評価はおおむね整合性が取れていることが分かった。
 

 フリマアプリで出品経験があり、新品購入金額が増加したと回答した人を対象に増えた理由を調査すると、最も多い回答は「売ってお金を得られるので、購入頻度が増えたから」(44.0%)だった。一方で、「売却できるから新品購入ハードルが下がる」という意見もあることが分かった。
 

 フリマアプリで「購入」経験があり、新品購入金額が増加したと回答した人を対象に増えた理由を調査すると、最も多い回答は「フリマアプリで節約することにより、新品購入頻度がむしろ増えたから」(44.5%)だった。一方で、「フリマアプリで試すことにより、新品購入ハードルが下がる」という意見もあることがわかった。

 フリマアプリ利用者に「検索」、または「試用」することによって、その商品・ブランドを新品で購入した経験があるかを調査すると、6カテゴリ全てで「検索」をすると60%以上、「試用」すると70%以上が新品購入金額が増えたという結果になった。