ヤフーの親会社Zホールディングス(HD)とLINEは、11月18日に開催したそれぞれの取締役会で、両社グループの経営統合について、資本提携に関する基本合意書を結ぶことを決議したと発表した。12月に最終合意を目指すという。

ヤフーとLINEが統合に合意し日本最大級のネット企業誕生に向け動き出した

 ZHDの親会社ソフトバンクと、LINEの親会社である韓国NAVERおよび子会社が、LINEの非公開化を目指して株式の公開買い付けを実施し、対象の全株式を取得する方針だ。その後、ソフトバンクとNAVERおよび子会社が、50%ずつ出資し、ZHDの親会社になる新会社を設立。LINEの事業継承会社とヤフーはZHDの子会社になる。

 両社は、統合することで主に四つのシナジー効果が得られると期待している。一つは、ZHDおよびヤフーとLINEのマルチなビッグデータを活用して、より効果的なマーケティング活動を提供できるようになること。新たな広告領域としては、O2O分野を共同で開拓していくとしている。

 第二に、集客におけるシナジー効果が得られるという。国内8200万人のユーザー基盤を持つコミュニケーションプラットフォームと、ZHD/ヤフーのeコマースサービスが連携することで、集客力を向上させる狙いだ。

 第三に、ソフトバンクのスマートフォン決済サービス「PayPay」やLINEの「LINE Pay」など、ペイメントや金融事業で協業することで、ユーザーや利用可能店舗の拡大、利便性の向上などが期待できる。

 四つめは、開発人員の拡大や両社のシステム開発のノウハウの共有による、魅力的なサービス作りだ。両社は、AI基盤の開発に注力しており、統合会社でも全サービスを支えるAI基盤開発の強化、加速を推進していくとしている。このほか、既存サービスの品質向上や顧客基盤の有効活用など、引き続きシナジー効果の創出を進めていく。

 なお、11月18日の17時からZHDとLINEは共同で記者会見を開催するという。Zホールディングスの川邊健太郎代表取締役社長 CEOとLINEの出澤剛代表取締役社長 CEOが登壇し、経営統合の趣旨を説明するとみられる。(BCN・南雲 亮平)