家電量販各社のスマートフォン(スマホ)決済サービスがほぼ導入済みになったこともあり、サービス別に対応する店舗ブランドを整理してみた。前回のPayPay、LINE Pay、メルペイに続き、今回は19年2月以降に家電量販各社が対応しはじめた楽天ペイと、スマホ決済の老舗であるOrigami Payを見ていこう。

・PayPay、LINE Pay、メルペイ編(2019年10月24日掲載) https://www.bcnretail.com/market/detail/20191024_142790.html

楽天ペイなら、家電量販でも「ずーっと5%還元」

 楽天ペイメントが展開する楽天ペイ(アプリ決済)に対応する家電量販店はビックカメラ、コジマ、ソフマップ、ケーズデンキ、エディオン、100満ボルト、上新電機、ヤマダ電機、ベスト電器、マツヤデンキ、ツクモ、デンキチ、ドスパラの13ブランド。このほか、楽天ペイ(ネット決済)では、ベスト電器のプランチャイズでもあるストリームが運営するECサイト「ECカレント」も対応している。
 
楽天ペイ対応の家電量販店

 楽天ペイは、10月1日から12月2日9時59分まで、エントリーした楽天会員が、対象店舗で楽天ペイで支払うと楽天スーパーポイント(期間限定ポイント)を還元する「楽天ペイアプリのお支払いで最大5%還元」キャンペーンを実施中。

 家電量販店ではエディオン、ケーズデンキ、上新電機、ビックカメラが対象店舗で、還元上限は、期間中合計で3000ポイント。さらに、楽天ペイの支払いを楽天カードに設定すると、カード分と合わせて還元率は最大6%にアップする。
 
】エントリーすれば「期間中ずーっと5%還元」なのでわかりやすい

 なお、楽天ペイに対応する全ての店ではなく、今回のキャンペーンに参加している店全てという意味で、キャンペーン参加店が経済産業省の「キャッシュレス・ポイント還元事業」に参加する店舗の場合、5%還元のうち、2%または5%は官製キャッシュレス還元分となる。
 
 
コンビニやドラッグストア、ファストフード、居酒屋など幅広い業態が対象

過去に独自のキャンペーン実績あるOrigami Pay

 OrigamiがファッションやセレクトショップのECプラットフォームとしてスマホアプリでサービスを開始したのは13年4月にさかのぼる。その後、16年5月に、スマホ決済サービス「Origami Pay」を開始。PayPayのキャンペーンをきっかけに、スマホ決済サービスがブレイクする18年12月のかなり前から展開している老舗といえる。

 家電量販店がOrigami Payに対応し始めたのは19年2月。エディオン・100満ボルトを皮切りに、10月30日現在、ケーズデンキ、ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、ヤマダ電機、ベスト電器、マツヤデンキ、ツクモ、ドスパラの合計11ブランドが対応している。
 
Origami Payに対応する家電量販店

 Origami Payの最近のキャンペーンは、初めて使うユーザーを対象にしたものが多い。10月31日までだが、期間中にOrigami Payで初めて支払うと、抽選で1000人に50%割引クーポン(最大割引金額500円)をプレゼントする「はじめての方限定、50%OFFクーポンがもらえる」を実施中。既存ユーザーのリピート利用というよりは、新規ユーザーの獲得に注力しているのだろう。

 残念ながら、現在は家電量販店を対象にしたキャンペーンは実施していないが、過去には19年6月12日~25日の2週間限定で「オリガミで、家電。」キャンペーンを実施した実績がある。
 
 
19年6月に実施した「オリガミで、家電。」キャンペーンは、
対応店舗をはしごして割引が受けられるユニークな仕掛けがあった

 夏のボーナス商戦期であり、主要家電量販店4社の複数店舗を「はしご」して渡り歩くと、それぞれの店舗で初回10%オフ・最大3000円の割引が受けられたこともあり、盛り上がった。冬のボーナス商戦での実施に期待したいところだ。(BCN・細田 立圭志)