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凸版印刷、RFIDで2025年に売上高30億円、3モデル追加でラインアップ強化

販売戦略

2019/09/10 18:05

 凸版印刷は9月10日、流通・小売店舗向けRFID(無線ICタグ)「SMARTICSR-U(スマーティックス・ユー)」シリーズに「汎用モデル」「グローバルモデル」「書類管理向けモデル」の3モデルを加えて、10月に販売を開始すると発表した。各モデルの価格は1億枚ロットで4円から。同社は、RFIDのラインアップ拡充を図りながら低価格化を実現することで、2025年に関連受注で約30億円の売り上げを目指している。

新たに追加された「SMARTICSR-U」シリーズの3モデル」

 IoTデバイスや高速通信5Gの広がりによって、RFIDを活用した店頭や物流センターの個別管理の自動化や効率化が注目されている。

 汎用モデルは、最新のIC(集積回路)を搭載することで、従来モデルよりも読取精度と読取距離を大幅に向上させた。

 グローバルモデルは、欧州の860MHz帯と米国や中国の915MHz帯それぞれに対応する。一般的なICタグは、どちらかの周波数にしか最適化されていないため、異なる周波数帯で使うと同等の通信性能が得られなかったり、同等の運用ができなかったりする。グローバルモデルは異なる周波数帯で使っても変わらない性能で利用でき、多くの国と地域で使える。
 

 書類管理向けモデルは、書類など2~3ミリという極めて狭い間隔でRFIDが重なっていても読み取れるように開発した。一般的なUHF帯のRFIDは複数のICタグを一括で読み取れる一方、至近距離で重ねると読み取れなくなるため一定の間隔を保つ必要があり、スペースの無駄が生じていた。
 
2~3ミリの狭い間隔でも一括で読み取れる「書類管理向けモデル」

 書類管理向けモデルなら、紙やクリアファイルにICタグを装着しても一括で読み取ることができるため、省スペース化や業務効率化・省人化につながる。