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【今週のキャッシュレスニュースまとめ】7payがまさかの消滅へ、各社は大規模キャンペーンを多数発表 8月にお得なスマホ決済は?

 7月のリリース直後に発覚した不正利用問題に揺れていたセブン&アイ・ホールディングススマートフォン(スマホ)決済サービス「7pay」が、残念な結末を迎えた。8月1日に、9月末でのサービス終了を発表。直前までサービス改善に取り組んだが、復活は叶わなかった。スマホ決済サービスの信頼性にも少なからず影響を与えるとみられるが、決済事業者各社は8月に入り、大規模キャンペーンを一斉に開始している。7月28日~8月2日に話題になったキャッシュレスニュースを振り返る。

9月の「ワクワペイペイ」はスーパーで最大10%還元

 PayPayは月替わりの還元キャンペーン「ワクワペイペイ」の9月の内容を7月31日に発表。キャンペーン名は「10時~14時がおトク!家計を応援!スーパーマーケット大還元祭」。対象は全国の食品スーパーマーケットで、午前10時~午後2時の間にPayPayで支払うと、決済金額の最大10%のPayPayボーナスが戻ってくる。
 

 最大10%還元の対象は、ソフトバンクワイモバイルのスマホユーザー、Yahoo!プレミアム会員のみ。会計1回の還元上限は1000円相当で、期間中の上限は3万円相当。それ以外のユーザーの還元率は5%で、会計1回の還元上限は500円相当、期間中の上限は3万円相当になる。また、Yahoo! JAPANカード以外のカードで支払った場合、還元率は0.5%になる。

超エリア限定の20%還元も発表 8月28日から

 PayPayは「ワクワクペイペイ」とは別に対象地域を絞りこんだ「勝手にお得っ区(おとっく)」キャンペーンも発表。8月28日午前9時から10月31日午後11時59分まで開催する。対象となるエリアは虎ノ門1丁目、西新橋1、2丁目付近の店舗。詳細は8月にウェブサイトで公開を予定している。

Origamiはウエルシアグループで半額キャンペーン

 Origamiは8月1日に複数のドラッグストアを運営するウエルシアグループと共同でキャンペーンを開始。スマホ決済「Origami Pay」のユーザーに同グループ店舗で使える50%オフクーポン(最大500円割引)を2枚配布する。期間は8月7日まで。
 

 クーポンの取得方法は、まず店舗の店頭ポスター記載のQRコードを読み取るか、専用URLからキャンペーンページにアクセス、次にページ内のキャンペーンコードをスマートフォン(スマホ)決済アプリ「Origami Pay」に入力すると取得できる。

NewDays初の無人店舗 JR武蔵境駅にオープン

 JR東日本リテールネットは、セルフレジを活用したキャッシュレス・無人店舗をNewDaysとして初めて、7月30日にJR 武蔵境駅 nonowa 改札口にオープンした。これにあわせて、東日本旅客鉄道(JR東日本)と連携し、キャッシュレス店舗におけるSuicaなどの交通系電子マネーの利用促進に向け、オープニングキャンペーンを実施する。
 

 オープニングキャンペーンでは、7月30日~8月12日の14日間、会計5%割引(新聞・雑誌は対象外)と先着1万人にSuicaのペンギンメモ帳をプレゼントする。また、7月30日~8月5日の7日間、税込400円以上購入した利用者を対象に、くじ引きを実施する。景品は、1等が飲料1本、2等が菓子1個、3等がポケット菓子つかみ取りとしている。

メルペイの70%還元第3弾、コンビニ・マクドナルド吉野家

 メルペイは8月1日に「ニッポンの夏!最大70%ポイント還元!キャンペーン」を開始した。「メルペイあと払い」で決済したユーザーが対象で、最大70%(上限は1500円相当のポイント)を還元する。
 

 期間中に初めて支払い用銀行口座の登録やアプリでかんたん本人確認をしたユーザーであれば、メルペイ残高払いも対象になる。対象店舗は、セブン-イレブン、ファミリーマートローソンミニストップ、デイリーヤマザキ、ポプラグループ、吉野家、マクドナルド。

「7pay」の廃止が決定 信頼回復図るも逆効果に

 セブン&アイ・ホールディングスは8月1日に「7pay(セブンペイ)」のサービス終了を発表。9月30日24時で提供を打ち切る。リリースからわずか3か月での終幕となった。
 
「7pay」は9月30日24時でサービスを終了する

 同サービスは4月4日に名称とサービス概要を発表、7月1日にサービスを開始したが、利用者から不正利用の報告が相次ぎ、7月3日に店舗レジ/セブン銀行ATMからの現金チャージ、新規会員登録を停止。その後、セキュリティの見直しなど、再開に向けて調整をしていたが、7月30日に実施した「7iDパスワード」の一斉リセットが裏目に出て、ユーザーから苦情が殺到。不信感が増したことで再開は困難と判断し、サービス廃止を決断した。
 
8月1日に開催されたセブン&アイ・ホールディングスによる記者会見の様子

 なお、今回の不正アクセス事案に関し、セブン&アイ・ホールディングスは、7月31日17時時点で被害状況が3861万5473円、該当人数が808人と発表。また7月中旬以降、新たな被害は確認されていないという。(BCN・大蔵 大輔)