テレビを買い替えるに当たり、サイズアップする家庭が増えているようだ。家電量販店・主要オンラインショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」で、液晶テレビの画面サイズ帯別構成比を集計すると、2019年6月は「30インチ台」が21.6%、「40インチ台」が36.1%と、「40インチ台」のほうが10ポイント以上高かった。「50インチ台」も過去最高となる18.5%を占め、2割突破目前だ。

サイズ別では今なお「32型」がトップだが……

 サイズ別に集計すると、40インチ台が43型を筆頭に、49型、40型、45型、50インチ台が50型と55型に分散しており、サイズ別では今なお32型が最も多く売れている。とはいえ、液晶テレビ全体に占める32型の販売台数構成比は以前よりだいぶ下がっており、3年前の2016年6月と19年6月を比較すると、28.0%から21.5%へ、6.5ポイントもダウンした。

 対して49型が7%から11.1%へ、50型が5.4%から10.0%へ、ともに4ポイント以上もアップ。10インチ刻みで分けると別のサイズ帯にカウントする49型と50型を合算すると、6月時点で最多の32型に0.4ポイント差まで迫っており、10年以上、長らく続いた32型の人気はいよいよ衰え、今後は49型と50型が主力サイズになりそうだ。
 

 最近、家電量販店では壁に寄せて設置する「壁寄せスタンド」が人気を集めているという。高級テレビボードや、工事必須の「壁かけ」設置や造作でオリジナルの棚をくくりつける「壁面収納」よりも安価だからだ。例えば、国産家具メーカー・カリモクの幅182cmのテレビボードは、ECサイト最安価格で税込13万3920円。対して、同等のサイズのテレビを設置可能な「壁寄せスタンド」は1万~2万円台と圧倒的に安い。
 
ナカムラの壁寄せテレビスタンド「WALL TV STAND V3」(HIGH/LOWタイプ)と、
ソニー製テレビの壁掛け設置例

 今回の集計対象に含めていない有機ELテレビの画面サイズは55~77型。現状、小型サイズはない。液晶よりもスリムで、壁掛け設置がしやすい有機ELテレビを含め、テレビの大型化が今後ますます進むと、テレビの設置方法やテレビ周りのインテリアのトレンドも変わりそうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などのPOSデータを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。