ヤフーとアスクルが、個人向けのEC「LOHACO(ロハコ)」を巡って対立している。ヤフーは7月17日、連結子会社のアスクルが8月2日に開催を予定している第56回定時株主総会で、アスクルの岩田彰一郎代表取締役社長の再任に反対の議決権を行使する予定であると発表した。一方、アスクルは約45%の株式を保有するヤフーに業務・資本提携関係の解消に向けた協議の申し入れを行っている。

ロハコを巡ってヤフーとアスクルの対立が深まっている

 アスクルの19年5月期の連結業績は純利益が前年同期比90.7%減の4億3400万円で、ロハコ事業はセグメント損益で約92億円の赤字を計上。同事業は14年5月期から赤字が続いており、経営改善の重しになっている。

 ヤフーは、アスクルの業績の早期回復、中長期的な企業価値の向上を図るためには、新たな経営陣のもとで新たな経営戦略を推し進めることが最善と判断。「現在のEコマース市場の環境下における岩田社長の事業計画の立案力および事業計画の遂行力に疑問を抱くに至りました」と説明している。

 アスクルは、ヤフーがロハコ事業の譲渡を求めていること、それに関連して岩田社長に対し退陣要求したこと、岩田社長の再任へ反対する意向明らかにしていることなどから、上場企業としての独立性の侵害が顕著になったとして、ヤフーとの業務・資本提携関係の解消に向けた協議の申し入れを行った。

 ヤフーはアスクルからの申し入れに対して、17日18時ごろに「業務・資本提携関係の見直しについての協議は不要と考えておりますのでお知らせいたします。引き続き業務・資本提携関係は継続させていただければと考えております」と回答。一方のアスクルは18日にメディアに対して緊急記者会見を開催すると告知。8月2日の株主総会を待たず、両社による激しい場外戦が繰り広げられている。(BCN・南雲 亮平)