長らくファーウェイ、ASUS、シャープの3社がシェアの大部分を占めていたSIMフリースマートフォン(スマホ)市場に変化の兆しがある。第4勢力として2018年2月に国内市場に参入したOPPOが台頭しつつあるのだ。19年5月の販売台数シェアでは同社として初めて10%を突破。月を追うごとに支持を拡大させている。

 OPPOについては、今年3月に全国の家電量販店やECショップのPOSデータを集計する「BCNランキング」で“成長率No.1”(対象期間は18年7月~19年1月の半年間)を記録したことをお伝えした。販売台数は半年間で約3.4倍。参入からわずか1年で大きく数字を伸ばした。
 

 この春は上位グループで国際情勢や端末の不具合などのトラブルがあり、シェア数値の変動が激しかった。各社のシェアが乱高下する一方で、OPPOは3月から順調にシェアが伸長。5月は新製品の投入がなかったにもかかわらず、同社として最高記録の11.1%をマークした。
 

 「まだ1割」と思うかもしれないが、販売台数シェアの推移をなぞっていくと、過去1年で1割を超えたメーカーは上位3社以外にいないことが分かる。それだけ現在のSIMフリースマホ市場は割って入るのが難しい市場になっている。こうした状況を考慮すると、各社が1割の壁に跳ね返される中で、このボーダーをOPPOが突破したことは業界にとって大きなトピックだ。

 販売台数シェアランキングで上位に食い込むシリーズも増えてきている。19年3月は5月はベストテンに「AX7」と「R15 Neo」の2モデルがランクイン。他の上位モデルも順位を上げてきている。コストパフォーマンスやデザイン性、カメラをはじめとした独自性の高さが徐々に市場に認められつつある。
 

 今年の好調ぶりには目を見張るものがあったが、本当にブーストがかかってくるのはこれからだろう。同社は19年内に国内市場に10倍ハイブリッドズームのスマホやFelica・防水対応スマホを投入すると宣言しており、消費者のニーズを満たす端末が続々と登場する予定だ。年末には上位3社の背中がはっきりと見えるポジションにまで駆け上ってくるかもしれない。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。