5月のSIMフリースマホ販売動向、上位3社が競り合う接戦に

 全国の家電量販店ECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、5月のSIMフリースマートフォンの販売台数前年比は97.9%。GW10連休など消費を喚起するトピックはあったが、前年をやや割る結果となった。


 メーカー別販売台数シェアでは、3週目までファーウェイがトップを維持したが、4週目に急落。代わって、ASUSが31.8%にシェアを広げ、首位に立った。追うシャープも数字を伸ばし、上位3社が10ポイント差以内で競り合う接戦に。4位のOPPOも10%を超える週が増え、上位のシェア争いに加わろうとしている。
 

 同期間中のシリーズ別販売台数ランキングでは、不動の人気を誇る「HUAWEI P20 lite」が1位を死守。シェアは30%を割ったが、それでも27.9%という高い数値を維持した。2位以下も前月と変わらず、シャープの防水防じん&おサイフケータイ対応の「AQUOS sense2」、ASUSの「ZenFone Live(L1)ZA550KL」が続いた。

 米国の経済制裁の影響で大手キャリアで新製品の発売が見送られるなどしていたファーウェイだが、6月に入って事態は一部で好転しつつある。加入企業から除名されていたSDカードやWi-Fiの標準化団体のリストに復帰したり、Amazon.co.jpが停止していた新製品の販売を再開したり、といったポジティブなニュースが報道されるようになった。
 
5月24日に発売した「HUAWEI P30 lite」も徐々に販売を伸ばしてきている

 SIMフリースマホに関していえば、5月24日に発売した「HUAWEI P20 lite」の後継機「HUAWEI P30 lite」の売れ行きが6月になって徐々に伸び始めた。3万円台でトリプルレンズを搭載する同モデルの注目度は高く、6月以降の各社のシェアを左右する存在になってきそうだ。