ガスコンロ・IHクッキングヒーターの魚焼きグリルで魚を焼くと、庫内や室内が臭くなりがち。頻繁に焼き加減をチェックしなくとも、ほったらかしで焼ける反面、焼き網や本体のこまめな清掃は欠かせない。ガスコンロの魚焼きグリルより、電気を使った「フィッシュロースター」のほうが後片付けがラクで、調理中の煙や臭いも気にならないと聞き、おなじみのメーカーの製品をピックアップした。

ロースターで「魚焼きグリル」の不満を解消 美味しくラクに

 フィッシュロースターは、カセットコンロに近い形状、オーブントースターのような形状(据え置き型)の製品があり、価格が4000円台後半から。同じような価格帯で、ガスコンロを熱源とするスチームグリルも、煙や臭いを抑えて手軽に魚が焼ける「新感覚ロースター」などと紹介されている。今回は、前者に該当する、コンセントにつないで使用する調理家電に絞って取り上げる。
 
ガスコンロの「魚焼きグリル」は後片付けの負担が重い

 パナソニックの据え置き型のスモーク&ロースター「けむらん亭 NF-RT1000」は、生魚、切り身、干物、みりん漬けなどの漬け魚、鶏肉(串に刺さった焼き鳥など)、サツマイモ(焼き芋)と6種類のオートメニューを搭載し、それぞれに適した焼き加減で焼き上げる。

 同じような外観のパナソニックのロティサリーグリル&スモーク「NB-RDX100」は、けむらん亭と同様、燻製を作ることができ、グリル・燻製・オーブン、トースターの1台4役として使えるが、生魚や切り身を焼く用途にはあまり向かない。
 
専用容器にくん製チップと食材を入れると、燻製も作れる「けむらん亭」。
2015年9月発売のロングセラーで、そろそろ後継機種の登場に期待したい

 幅広いジャンルの調理家電を手がけるアイリスオーヤマも、抜け目なく参入している。魚や肉、パンやピザなど多彩な調理ができる「マルチロースター」の新製品「MT-1101」は、庫内が広く、体長35cmの大きなサンマが一度に4尾焼ける。これならコンロの魚焼きグリルより便利だろう。
 
アイリスオーヤマの「マルチロースター」はカセットコンロに近い形状。価格も手頃だ

 魚の干物、焼き芋だけなら、一風変わったガジェットを製品化しているサンコーが発売した、串で刺した塊肉を自動で360回転しながら炙り焼くドーム型オーブン「塊肉回転コンベクションオーブン EPLFTUP4」も十分に美味しく焼けそうだ。専用の焼き網にのせたトーストはふっくらと焼き上がり、揚げ物のノンフライ調理も可能という。
 
2018年発売の「塊肉回転コンベクションオーブン」は、ノンフライ調理対応の電気フライヤー。
素材を回転させるために本体は丸い

調理もできる「焼き芋メーカー」のほうがコスパ高?

 焼き芋・焼きトウモロコシだけなら、話題になったドウシシャの「焼き芋メーカー Bake Free」も魅力的だ。ただ、原理はホットプレートなので、付属の平面プレートを使って焼き魚は可能だが、味にはあまり期待できない。異なるカテゴリーの製品で似たような調理ができるだけに、何を優先するか、なかなか悩ましいところだ。
 
1年を通して焼き芋を楽しもうと提案する「焼き芋メーカー Bake Free」。
2018年には、焼きおにぎり、ドーナツ、たいやき専用の別売プレートを追加した

 なお、魚焼きロースターは、全般的に不快要素となる「煙」や「臭い」が少ないほど、調理時間が多くかかる。よって、“無煙”をウリにする製品は、事前に必ず調理時間の目安を確認しよう。(BCN・嵯峨野 芙美)