モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」の支払い機能の一つ、「LINE Pay 請求書支払い」は、従来の電気料金などの支払いに加え、2019年1月から神奈川県の自動車税・個人事業税・不動産取得税の支払いに対応した。2018年3月の開始以来、これまで何回か使ったことがあるが、化粧品のトライアルセットなど、振込用紙で届いた商品の支払いが自宅にいながらできて便利だった。届いた納税通知書に詳しく使い方が記載されていたので、今回、実際にLINE Pay 請求書支払いを利用して自動車税を支払ってみた。結論からいうと、口座振替を設定していなければ利用しない手はない。

思い立った時に簡単に支払える「LINE Pay 請求書支払い」は2018年3月スタート
●全自治体の導入求む! LINE Pay独自の請求書払い
 居住する市町村に納税する軽自動車税と異なり、県税となる自動車税は居住する都道府県に納税する。記者の場合は神奈川県。LINE Pay 請求書支払いを利用した支払いはとても簡単だった。事前にLINE Payを利用するにあたって、必要な設定・本人確認・銀行口座の登録を行い、そして登録した銀行口座から納付する税金分よりも多くチャージする。今回は手数料が発生しないため、請求額の3万4500円ぴったりチャージすればOKだが、区切りよく3万5000円をチャージ。あとは、請求書のバーコード部分をスマートフォンのカメラで撮り、指示に沿って操作すると完了する。
 
今年度の自動車税納税通知書。
LINE Pay自体のPR効果も高そうだ

 県は、納付直後に車検(継続検査・構造等変更検査)を行う場合に限り、従来の「コンビニ・金融機関での支払い」を推奨している。理由は、納税完了の通知が電子化されたデータベースに反映され、運輸支局などで納税の確認ができるまでおおむね10日間の日数が発生するためだそうだ。幸いなことに、保有している普通車の車検時期は3月。どちらの支払い方法でも問題ない。
 
リアルな振込用紙を使ってスマホで支払う。
ATMにわざわざ行く手間を削減できるのはありがたい

 LINE Pay 請求書支払いを利用して自動車税・軽自動車などの税金を納付できる自治体はまだ少ない。神奈川県の対応は、18年11月の「キャッシュレス都市(シティ)神奈川宣言」を受けたもので、神奈川県水道局の上下水道料金もLINE Pay 請求書支払いが利用可能だ。
 
神奈川県水道局の上下水道料金もLINE Pay 請求書支払いに対応している

 前月のLINE Payでの支払額によってLINEポイントの付与率が4段階で変わるLINE Payの「マイカラー」プログラムや最大20%のポイント還元の「Payトク」は、税金の支払いが対象外。ただ、5月31日まで開催している、最大200円相当のLINE Pay残高が当たるキャンペーン「LINE Pay もらえるくじ」の対象となっており、後日くじを引いたところ、「1円」が当選した。
 
LINE Payの決済履歴を見れば、過去の支払い状況がわかる。
先月・今月に支払った分は「LINE Pay もらえるくじ」にもチャレンジできた

 自動車税は以前からクレジットカードで支払い可能だが、1件につき300円前後の決済手数料が必要。この手数料を上回るクレジットカード会社主催のキャンペーンが実施されていない限り、手数料のかからない「現金払い」か「LINE Pay 請求書支払い」のほうが得だ。ATM手数料を支払って現金を引き出している場合は、手数料のかからないLINE Payが最安となる(手数料の有無は自治体による)。今回は手数料無料だったが、たとえ他の支払い方法と同額の手数料が発生しても、分かりやすいUIでさっと支払うことができ、ATMに立ち寄る手間、請求書を持ち込んでコンビニなどで支払う手間がなくなるというメリットは大きい。

 今後、銀行のATMはますます減少し、同時に休日・夜間や、他行ATM利用時の手数料も引き上げられると予想する。そうなると、納税のキャッシュレス化は必定。早急に、どの自治体でも、LINE PayやゆうちょPayの請求書支払いに対応して欲しい。また他のモバイル決済サービスも請求書支払い機能を追加し、LINE Payに対抗するのか、注視したい。(BCN・嵯峨野 芙美)


※キャンペーン内容やアプリ画面は支払日(2019年5月12日)時点のものです。最新とは異なる可能性があります。あらかじめご承知おきください。