「2025年までにキャッシュレス決済比率4割」の目標に向け、高額商品だけでなく日用品などの少額決済などでも現金払いを減らそうと、スマートフォンを利用したモバイル決済を導入するケースが増えている。

家電量販店各社はスマートフォンを利用したバーコード決済を積極的に導入。ビックカメラ、ジョーシン、
エディオン、ケーズデンキは、いずれも「PayPay」「LINE Pay」「d払い」に対応している

 さまざまな「現金不要」の決済手段の中でも、スマホの画面に表示したQRコードを利用して決済する「QRコード」方式のモバイル決済サービスを提供する各社は、ユーザー獲得・定着のため、本来よりポイント還元率をアップするなど、さまざまなキャンペーンを展開。「●●Pay」という名称のサービスの乱立と、店舗を巻き込んだ熾烈なキャンペーン合戦で、ここ数カ月、キャッシュレス決済に対する注目度はうなぎ上りだ。そこで今回は、主要家電量販店の「QRコード」方式のモバイル決済サービスの導入状況をまとめた。

家電量販店で使えるドコモd払い / PayPay /LINE Payを比較すると……

 2019年3月1日現在、導入している「QRコード」方式のモバイル決済サービスの種類が最も多い家電量販店はエディオンとケーズデンキ。3月1日から「d払い」を導入したビックカメラグループ(ビックカメラ・ソフマップ・コジマ)、ジョーシンも多い。ヤマダ電機はPayPayのみ。

 なお、ケーズデンキは最後発となり、記事作成中の3月8日に全店舗でLINE Pay、d払い、PayPay、楽天ペイ(アプリ決済)、Origami Pay、Alipay、WeChat Payの各種バーコード決済の取り扱いを開始した。今後、au PAY、メルペイなども随時導入するという。
 
 


 抽選で最大20%のPayPayボーナスが付与されるPayPayの「第2弾100億円キャンペーン」のポイント付与上限は支払い1回につき1000円なので、10回に1回の当選狙いでなければ、店舗独自のポイント還元率を考慮しつつ、よりポイント付与率の高い他の決済サービスを利用したほうがトクする計算だ。
 
1000円以上の買い物をPayPayで支払い、運よく、
最大1000円相当戻ってくる「やたら当たるくじ」に当たると非常にトクだが……

 ちなみに今回比較した「PayPay」「LINE Pay」「楽天Pay」、ドコモの「d払い」のうち、現時点では、利用状況によるカラー判定でポイント還元率が0.5%から4段階で2%までアップし、さらに7月31日まで全ユーザーポイント還元率を3%アップする「LINE Pay」が、最もポイント還元率が高い。

 また、住宅取得にあわせて新しい家電を購入するなら、消費税率10%引き上げによる反動減対策として、指定の期間に、条件を満たす住宅を購入すると、エコ商品などと引き換えられる最大35万円相当の「次世代住宅ポイント」が付与されるので、覚えておきたい。特殊なケースとはいえ、少額決済向けの「●●Pay」と比べると、ポイント還元額はケタ違いに多い。
 
期間限定の「次世代住宅ポイント」は最大35万円相当
(一般世帯がリフォームする場合は30万円相当)という大判振る舞いだ

 還元率アップ、ポイント加算、抽選で豪華賞品プレゼントといった、支払方法とキャンペーンの蜜月関係は、決して目新しいわけではないが、たとえ1ポイントでも積み重ねると大きな額になるのでうまく活用しよう。
(BCN・嵯峨野 芙美/ファイナンシャルプランナー)