旭化成建材、快適空間研究所、旭リサーチセンター・ハビトゥス研究所が実施した第4回「住まいの温熱環境の実態と満足度」調査によると、温熱性能が高い住まいに住んでいる人ほど、快適に感し、ムリ・ムダのない生活をしている傾向があるという。


 同調査によれば、温熱性能が高い住まいほど、寒くて家事(料理・掃除・洗濯)が億劫と回答する比率が少なく、入浴前後に寒さでつらい思いをする人が少ない。
 

 ほかにも、冬、睡眠の環境が良い人が多く、寝起きもつらいと感じる人が少ない、家の中で過ごす時、厚着をしている比率が少ない、布団の枚数を複数(厚手の布団含む)使う比率が少ない、寒さを解消するための余計なひと手間をかける比率が少ない、家の中で、寒くて使いたくないスペースがある人が少ない、室内ドアを開放して、広い空間で生活をしている人が多いなど、日々の家事や行動を精神的に負担に感じることなく、室内空間も開放的に利用しているとわかった。
 
 

 また、住宅検討時に情報収集、勉強した人ほど住まいの温熱環境に対する満足度が高く、家の中で寒いと感じる比率が低かったほか、室温が高い住まいに住んでいる傾向に見られた。
 

 訪問調査で、温熱環境に満足している人に理由をたずねたところ、「温度差がない」を挙げる人は少なく、「従前の住まいと比較して満足している」人と、「住宅内の温度差(温度ムラ)が少ないことに満足している」人に分かれた。特に後者は、住宅検討時に幅広く情報収集、勉強しており、関心の高さと満足度は比例するといえる。
 

 第4回「住まいの温熱環境の実態と満足度」調査は、「あたたかい暮らし研究会」と、首都大学東京・建築学域・須永研究室、駒沢女子大学・住空間デザイン学類の橘田特任教授と共同で実施した。全国10地域(25都道府県)の一戸建て持ち家居住者1229名を対象にしたインターネットアンケート調査、関東の一戸建て持ち家居住者(築10年以内で住まいの温熱環境に満足している人)を対象にした訪問インタビュー調査をもとに分析している。

 住宅の断熱性能は、自宅の窓ガラスの種類について質問し、シングルガラスは温熱性能「低」、ペアガラスは温熱性能「中」、Low-Eペアガラスまたはトリプルガラスは温熱性能「高」として分類した。なお、この分類は実際の住宅全体の断熱性能と高い相関があることが確認されている。