LIXIL住宅研究所は、2025年の生活を見据え、人生100歳時代に5世代4世帯の家族がともに元気に暮らせるコンセプトホーム「~人生100歳時代の未来住宅~五世代」のモデルハウスを公開した。

 住まう人の年代ごとに住宅に求められる機能が変化するなか、各世帯が無理せず自然にお互いを見守り、助け合える暮らしを実現するため、「4世帯がつながる家」「IoTで進化する家」「からだを鍛える家」「未来に受け継ぐ家」という4つの提案を盛り込んだ。
「0歳から100歳までの家族みんなが元気に暮らせる」がコンセプト

 「4世帯がつながる家」では、家の中央に、開放的な吹き抜けのある共有スペース「コネクティング・フロア」を設け、レベル差(段差)によって各世帯の生活スペースを分けた。
 
五世代の家族が団らんを楽しめる「4世帯がつながる家」の「コネクティング・フロア」

 「IoTで進化する家」では、スマートフォンやタブレット端末を通して家電製品や玄関ドアの施錠を遠隔操作できる暮らしを提案する。また、各種センサーやスマートスピーカーなどと連携する新たなデジタルコミュニケーションツール「Mirror Concierge(ミラー・コンシェルジュ)」を用意し、住まう人の健康や快適な住生活をサポートする。
 
開発予定の「Mirror Concierge」の利用イメージ。画面に現れるコンシェルジュに話しかけると、
生活情報や節電に関するアドバイスなどが受けられる

 「からだを鍛える家」では、東京大学大学院の深代千之教授による監修のもと、子どもの「運脳神経」を高め、運動の基礎となる動作を学べる工夫を盛り込んだ。高齢者にとっても、、日常生活の中で健康維持に役立つ工夫や設備をプランニングした。CO2コントローラーや調湿石膏ボードなど、空気・湿度環境を快適に保つ工夫も取り入れた。

 「未来に受け継ぐ家」では、多世帯が末永く住み継いでいけるよう、太陽光発電や蓄電池を備えた電気代ゼロの住まいを目指す一方で、LPガスを設置し、万が一、ライフラインが途絶えた際、炊き出しを行うなど、地域の避難所として利用できるようにしている。

 今回の「~人生100歳時代の未来住宅~五世代」は、環境問題、人口減少、少子高齢化、空き家問題などの社会問題を解決できる、未来のあるべき住まいのカタチとして建築したという。長い人生をどう過ごすか、来る「敬老の日」をはじめ、折りに触れて考えていきたい。